カルティエ現代美術財団「ジャン・レーヴ(私は夢を見る)」

HAPPENINGText: Vincent Vella

ともかく、それはさておき、この展覧会で私が気に入った2つの作品について話そうと思う。一つ目は、ジョン前田に才能を見出されたジャスティン・メイナー(1978年生まれ)のものだ。「キーグリップ」という名の、相互に作用するイラスト。これは、エンターテイメント性と、テレビやビデオゲームの表現の可能性の二つを兼ね備えた作品である。メディアを3次元へとコントロールするゲーム。映像はゲームのコントロール次第で、ひっかかれたり、輪状になったり、膨張したりする。テレビやシネマ史上不可能だった、リアルタイムでメディアとつながり、何かを作り出すことを可能にしたゲームだ。


View of the exhibition J’en Rêve, Fondation Cartier pour l’art contemporain, Paris, 2005

もう一つの私のお気に入り。カミーユ・アンロ(1978年生まれ)の作品で、「レ・マタン」というすてきなビデオ。黒と白だけで描かれた上品な小さなものの連続をフィルム化して流した。やわらかく、さわやかな作品だった。

最後に、私はこの展覧会で、若いアーティストのエネルギーをひしひしと感じ、大きな期待を持った。見る価値のある展覧会であった。Ronald Gerber, 2005Peter Harkawik, 2005Justin Manor, 2005

J’en Rêve
会期:2005年6月24日(金)〜10月30日(日)
時間:11:00 – 20:00(月曜日休館)
会場:Fondation Cartier pour l’art contemporain
住所:261 Boulevard Raspail, 75014 Paris
TEL:+33 (0)1 4218 5650
https://www.fondation.cartier.com

Text: Vincent Vella
Translation: Yu Murooka
Photos: André Morin, Courtesy of Fondation Cartier pour l’art contemporain, Paris © the artists

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