「ロモ・ワンダーランド」展
ロモカメラへの注目とその人気は、増加の一歩を辿る一方。そのような状況であるがゆえ、様々な国のロモグラファーが一同に介し、それぞれのロモグラフィック・ワールドが広がるスナップショットを交換するのも自然なことになっている。
エスプラネードで現在開催されている、ロモ・ワンダーランドでは、アジアの6カ国に住む人々が、その地域の人ならではの視点でとらえられた写真を紹介している。台湾、マレーシア、香港、シンガポール、日本、韓国のロモグラファーによる、その国の文化を写真に収められており、国によって違うアプローチの方法を垣間見ることができる。
42メートルにも及ぶ壁に、カーテンのように展示されている写真の数々。色やフォームのコンビネーションが、通行人の興味を引き付ける。シンガポールのアートシーンの新たな中心地、エスプラネードからショッピングセンターへと通じる地下道を利用しているため、通行人の数もかなりのもの。多くの人々が目に止まった写真とタイトルを確認するために足を止めるため、かなりの賑わいだ。そのタイトルも様々なため、通行人もそれぞれのイマジネーションを働かせて写真を鑑賞することになる。
写真の中でとらえられている対象物も、自然から動物、社会的なイベント、そしてアート作品までと多種多様だが、生活やイベント、そして美の中の何気ない一面を写しだしているのがロモだ。また、国籍を問わず、多くの人々を一致団結することができているのもロモならではのことだ。ワンダーランドが停泊するのはシンガポールだけではない。このプロジェクトに参加している全ての国にも出現するのだ。これこそ、ワンダーランドの醍醐味である。
LOMO WONDERLAND
会期:2002年11月16日(土)〜2003年1月5日(日)
会場:Esplanade, Theatres on the bay
https://www.ffurious.com
Text: Fann ZJ
Translation: Sachiko Kurashina
Photos: Fann ZJ