コンチネント展
HAPPENINGText: Julien Villaret
2000年のブリュッセル。 街の中心に位置する最新のアートセンターとして今回のために特別に改修された建物「iMAL」で、コンチネント展が開催された。同展は、2000年を記念し、建築物や都市を保存するというコンテクストのもと開催された展覧会の一環として開催されたが、マルチメディア作品を展示する展覧会としては唯一のものとなった。
展覧会は、ヘルシンキアート&デザイン大学、パリ装飾美術国立学校、パリ8大学、ブリュッセル・セントルカス・フーガースクールの4つのアートスクールの協力によって組織され、若手アーティストによる 15作品を発表。 マルチメディアアートの様々異なるアプローチを体験することができた。それぞれのアプローチは異なるが、展示された殆ど全ての作品は、プログラムやインターネットに接続している人物、また、そこから生まれる作品そのものにユーザーをダイレクトに相互作用させることを目的としていた。
昨年のヴェネツィアビエンナーレに参加したベルギーの有名なアーティスト、ミシェル・フランソワは、現実世界を写し出す 1000のビデオによるフィルムの壁を発表し、インタラクティブなグリッドを表現した。観客は、それらビデオの断片を好きなように切り取り、それをミックスし、常に変化するビデオクリップを制作。
作品やパフォーマンスによってマルチメディアの分野で活躍するブリュッセルのアーティスト、 フランキーD.Cは、展覧会会場の一隅で、彼自身が制作した種々雑多な物体をごちゃまぜにして、ウェブカムを通してリアルタイムでネットにアップロードし、それらのイメージをスクリーンベースとしてネットで販売することにより、その価値を具現化することを提案した。
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