香港 シティ・フェスティバル
先月1月の間に3週間にわたり開催されていたのは、香港でもその派手さを以て知られるフリンジ・フェスティバル。アートを独特の手法で紹介する恒例のイベントとなっているが、今年は少しばかり趣を異にしていたようだ。名称が「シティ・フェスティバル」と変更されただけではなく全体的にかなり充実してきているようだ。
過去のように自由に出品を募るのではなく、今年は「City」(都市)というテーマが設けられ、一人の人物の都市生活とその経験がどのようにアートの文脈により解釈されるのかという試みがなされている。結果として、このフェスティバルの構成自体が都市のそれと酷似してくることとなり、全部で11のブロックからなるプログラムは互いに関連しあい勿論テーマとも関係している。
展覧会とパフォーマンスもこのフェスティバルの重要な要素で、地元香港はもとよりオーストラリア、イギリス、フランス、日本、アメリカから120もの参加があった。さらに、世界各地の料理をとり揃えた多数のレストランも盛況の様子だった。
時代を反映して、インターネットの活用もこのイヴェントのキーポイントなっている。講演、ラジオのニュース、プリビューそして音楽と様々なコンテンツもインターネットを介して紹介され、多くはライブで中継された。期間の全てをカバーし、間違いなくこのフェスティバルの趣旨を的確に伝えていた。
Text: Mike Chu
Translation: Satoru Tanno
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