シンガポール・アート・フェスティバル 2009

HAPPENINGText: Fann ZJ

1977年に始まったシンガポール・アート・フェスティバルは今年で四半世紀を迎えた。文化不毛の地と言われたシンガポールだったが、今ではレパートリー豊富で1年中アートイベントには事欠かない国へと変貌を遂げた。

アートイベントの中でも最大規模なのが、このシンガポール・アート・フェスティバルで、地元だけでなく、世界各国、延べ20カ国以上の国のアーティストが400以上のアクティビティを催して、4週間という期間を情熱的に盛り上げる。

シンガポールの多様なコミュニティの中で、地元のアーティストを祝うのがフェスティバルの始まりであったが、現在はダンス、音楽、シアター、ビジュアルアートなど多様なフィールドをカバーしたアートの見本市へと変わってきた。

シンガポール・アート・フェスティバル 2009
Sutra, Photo: Hugo Glendinning

動と静、パワー対不動の間に存在するスピード、アクション、光を超越し、ヒンドゥー教の少林修道僧が素早い動きで披露される。ベルギー人の演出家、シディ・ラルビ・チェルカオウイによって演出が施され、ポーランド人の作曲家、シジィモン・ブロゾスカが曲を付けた完璧なフォルムが生まれ、それは精神も気力も魅了するものとなった。

シンガポール・アート・フェスティバル 2009
Jeremy Monteiro & T’ang Quartet, Photo Courtesy of National Arts Council

ジェレミー・モンテイロとタング・カルテットによる芸術的なジャムセッションで、シンガポール最高のジャズピアニストと最強の弦楽器カルテットが組んだのは圧巻だ。新鮮で洗練されたダイナミックな構成となった。

シンガポール・アート・フェスティバル 2009
Full Frontal, Photo Courtesy of National Arts Council

「フルフロンタル」は、4つの眠っている魂が、徐々に生の息吹を吹き込まれていくという物語である。フェスティバルは観客を現実から擬似世界へと連れ込もうとしている。超現実の世界に顔を近づけると、テキスト、音、想像力の並列が豪華な想像風景を生み出す。

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