文化庁メディア芸術祭 20周年企画展「変える力」

HAPPENINGText: Kengo Michizoe

文化庁メディア芸術祭が今年で20周年を迎える。

変化をキーワードに、変容し続けるメディア芸術の多様な表現を紹介する「文化庁メディア芸術祭20周年企画展―変える力」が、アーツ千代田 3331をメイン会場に、10月15日から11月6日まで開催されている。

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第1回 デジタルアート(インタラクティブ)部門 大賞 「KAGE」近森基 © plaplax

文化庁メディア芸術祭は1997年の開催以来、アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門において優れた作品を顕彰するとともに、受賞作品の鑑賞機会を提供するメディア芸術の総合フェスティバルとして、国際的な発展を続けている。20周年を記念して開催する本展では、「変化」をキーワードに、過去に審査委員を務めた4人の監修者によって選ばれた、歴代の受賞・審査委員会推薦作品の展示や上映等を行い、変容し続けるメディア芸術の多様な表現が紹介している。

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第8回 アート部門 大賞 「3 minutes2」Electronic Shadow(Naziha MESTAOUI & Yacine AIT KACI)

第8回にアート部門で大賞を受賞した、エレクトロニック・シャドウによるインスタレーション作品「3 minutes2」。真っ白い凹凸がある室内空間をイメージした箱状のスクリーンに映像が投影されると、現実の空間の中に突然奥行きをもった異空間が立ち上がり、男女のシルエットによる物語が展開されていく。 そしてそこで繰り広げられる男女の静かなドラマは、2人がシルエットで表現されているだけに自分自身をそこにダブらせ、その物語に鑑賞者自身がワープできるような感覚に陥る。
作者によると、この作品は12年前に未来をイメージしてつくったというが、12年経った今でも彼らがイメージした未来は変わらず未来のままであり、いま見ても新しいと思える作品であった。

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第12回 エンターテインメント部門 優秀賞 「NIGHT LESS」中村勇吾

第12回にエンターテインメント部門で優秀賞を受賞した、インターフェイスデザイナー/プログラマーの中村勇吾による「FONTPARK 2.0」。フォント(字体)メーカー、モリサワのウェブサイト上のコンテンツ。文字を一画までばらし、さまざまに組み合わせてイラストを書くことができる、投稿された作品を閲覧すると、イラストを組み立てる過程まで見られるようになっており、同コンテンツが新たな作品を生成する表現の場として機能していることがわかる。フォントの形姿の美しさはイラストにも反映されており、日本でも字(書)とイラスト(画)が一体であった伝統を思い起こさせる作品である。

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