国松希根太

PEOPLEText: Mariko Takei

アトリエのある白老について教えてください。どのような所ですか?なぜ白老に拠点を置いているのでしょう?

白老には6年前から住んでいます。温泉、白老牛、アイヌ民族博物館などがあり、海も山も近い町です。拠点を置いている理由は、飛生小学校という廃校のアトリエがあり、そこが制作する環境として気に入っているからです。

国松希根太 - 飛生アートコミュニティー(白老)
飛生アートコミュニティー(白老)

去年、香港で個展を行ってますね。香港での反響はどうでしたか?また、香港のアートシーンについてどのように感じましたか?

香港は様々な人種や文化がミックスされたアジアの中のニューヨークみたいな印象があって、すごく交流しやすい場所で好きになりました。アートシーンは若いアーティストも多く、オープン前に訪れた、ジョッキー・クラブ・アーツ・センター(JCCAC)などは、アーティストにとってすごく恵まれた環境だと思いました。Gallery Benten 17での「RAINY DAYS」という個展では、幸運にも現地の雑誌、新聞、テレビ、インターネットラジオなど多くのメディアに取り上げてもらいました。そうした点で、メディアとアートシーンとのリンクが日本よりもしっかりしている気がします。展覧会を終えた感想は、そこの土地や人にどんな特徴があったとしても結局、作品を通して伝わるものは、どこの土地でも大きくは変わらないのではないかと思いました。それと、香港では日本のアーティストとしてではなく北海道のアーティストとして紹介されました。そういった意味でも今後、香港と北海道との繋がりに可能性を感じています。

今後どのような活動を行っていきたいですか?

挑戦したい事は沢山あります。大きな風呂を木で彫ってみたいとか。あと、作品作りを通じて人と繋がっていける事は素晴らしい事だと思うので、僕個人としても、飛生アートコミュニティーとしても、少しでも北海道から海外を繋ぐようなコミュニティーのネットワーク作りができると面白いと思っています。そういった意味で、SHIFTはすごいと思います。

今後のご予定を教えてください。

今年は、3月に CAI02 (札幌) での3人展、8月末に飛生アートコミュニティーの企画として、マジカル・キャンプ 2009に参加 、9月には、GALLERY 創(札幌)での個展、10月に白老のアトリエでの飛生芸術祭の企画などを予定しています。詳細については僕のウェブサイトでその都度告知していくのでチェックしてみて下さい。

国松 希根太
飛生アートコミュニティー
住所:北海道白老郡白老町字竹浦520
info@kinetakunimatsu.com
https://www.kinetakunimatsu.com

Text: Mariko Takei

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