ミニテック・フェスティバル

HAPPENING

2008年9月12~14日、ニューヨークの人々は初めてのエレクトロニカミュージックのフェスを目撃した。このミニテック・フェスティバルのオープニングにはマシュー・ディアーM.A.N.D.Yリッチー・ホゥティンHeartthrob、Magda、フランソワKハイジのようなビッグアーティストを、その他にも大勢集めた。この2日間、ブルックリンの奥からマンハッタンへ、またブルックリンのスタジオBへと行ったり来たり。遅れや、頼りないサウンドシステム、開催地の変更、遠慮がちなDJセット、活気のない群衆、目に余るコミュニケーションの欠落が見られた。

Minitek FestivalMinitek Festival
Heidi


正直に言えば、これは大胆不敵にも初めてフェスをオーガナイズする「Minimoo」が引き受けたものなのである。とても(テクノに関して)臆病であるニューヨークが最終的にはこの町のサイズにあった「テクノとイノベーション」のフェスを取り扱うようになることを夢見ていた。悲しい事に、結果この町にベルリンスタイルのノンストップ・ウィークエンド・パーティは合わなかった。その上、オーガナイザーの6人全員が、その難しさを知っておくべきであった。ニューヨークは、このような規模のイベントを試験的に行うような場所ではない。

マンハッタンのペン・プラザの金曜のオープニングナイトに現れた人々は、360度のビデオスクリーンとオールナイトパーティを期待して来た。実際には、動かない行列とでしゃばった警官に出くわしたのだが。全員が到着する頃までに、パーティは会場の入場制限の関係で、お開きにしなければならなかった。オーガナイザーも『この会場はキャパシティーの証明書に誤りがあった』とだけで、こんなに早い終了の説明をしなかった。町、サウンドパーソネル、実行委員、警察官、ボランティアさえも、これはMinimooのせいのようであるかのように。彼らの言い分はここでみられる。

不運はブルックリンのコーニーアイランドで土曜の朝まで続いた。開始時間の午前10時にこんな小さな手書きのサインがエントランスに現れた。『雨による遅れで多大なご迷惑をおかけしていることをお詫び申しあげます。落ち着いてホットドッグ食べててください。よろしく!』。2つあると想定されていたステージ、パープルとミントは、セッティングに10時から12時までかかり、ついに片方は午後の遅くまで開かなかった。結果的に遅れは後に響き、5時間の遅れを取り戻すのにDJタッグチームはそれぞれトラックを1、2回しかプレイできなかった。

Minitek Festival
Audiofly

オーディオフライとハイジが、これらのお膳立てをする。オーディオフライが1時間近くフロアを占領するまで、ジャングルメロディーやアンビエントなエレクトロハウスのレコードでセッションした。

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Jeremy P. Caulfield

ジェレミー・J・コールフィールドのセットリストは、彼のレーベル「Dumb-Unit」の特徴にあるように、ダークで、必要最低限のミニマルさだった。
午後に到着した時に、私はフリーのDJとファンがミントステージの後ろにいるのを見た。ファンとプロを見分けるのは難しく、みんな好き勝手に音に合わせて踊っていた。雰囲気的には即興的なアフターパーティに似ていて、飛び入り自由であったり、音割れしたオーディオ、しまりのないベースレベル、そして誰も何が起こっているか知らないのであった。それはキャッチフレーズの『世界からの最も盛り上がるエレクトロミュージックの才能』からはかけ離れたものであった。

遅れや早い終了がもう少しあったが、日曜にフェスは限りなく告知に近い成功を収めた。人々は最高に不運なシチュエーションに出くわしたと考え、DJ群にとっては記憶に残るプレイとなった。そのような意味では、ミニテックにとって3つの試み(金曜の夜と土曜とその夜に行われたショー)は、必要であったということになる。来年もまたMinimoo主催のミニテックを希望する者に、展望を与えたに違いない。しかし現実的に、この大惨事の後ではニューヨークがこれから先もエレクトロミュージックの開催地になるということが期待できないのは明らかではないだろうか?または、ニューヨークがテクノに向いていないのは明らかではないだろうか?

Minitek Festival
日時:2008年9月12日〜14日
会場:Penn Plaza Pavillion、Studio B
http://minitekfestival.com

Text and photos: Patrick Burns
Translation: Haruka Kibata

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