ファースト・サーズデイ・ポートランド

HAPPENING

その名から想像ができるように「ファースト・サーズデイ」 とは、毎月第一木曜日に行われているアートウォークのこと。アメリカ、ポートランドのアーティストコミュニティが町中でグループ展や個展を同じ夜に行う。ポートランドに来たばかりの僕は、エリアを探索しきれていないため、今月のファースト・サーズデイを体験することも少し憚られた。メインに体験した場所は、オールド・タウン。荒廃した建物、大雑把なナイトライフ、最先端な雰囲気を醸し出すボロボロの外壁で知られるエリアだ。

ファースト・サーズデイ・ポートランドFirst Thursday in Portland


はじめに立ち寄ったのは、ギャラリースペースが併設された小売店「アッパー・プレイグラウンド」。展示されている作品は、全てシカゴのアーティスト、コディー・ハドソンによる「セーブ・マイ・ライフ」というテーマで作られたものだ。

ファースト・サーズデイ・ポートランド

インスタレーション作品、ドローイングやペインティングのカンバス作品などがあった。そこのキュレーターが電話で警察に、ナイフを持った男が外にいるという話をしているのを聞き、僕はそこを出た。

ファースト・サーズデイ・ポートランド

アッパー・プレイグラウンドから通りを1つまたいだところにある「フローティング・ワールド・コミックス」は、見事に様々な品を揃えるポートランドのコミックブックストア。驚いたことに、あるグロテスクな体位と行為のイメージ作品に近寄ると、編集者達が僕にあまり徹底的に動き回らせないようにするのだった。ここで紹介できる作品も、激しくて平静を乱すものではあるが、この店の他の作品には見劣りがするということを信じてほしい。

ファースト・サーズデイ・ポートランド
Elise Wagner – Entropic Horizons

次に寄ったのは「バターズ・ギャラリー」という、よりコンテンポラリーなギャラリーだ。作品はモダンなもので、僕にとっては時折退屈ではあったが、いくつかの作品にはとても目を奪われた。

ファースト・サーズデイ・ポートランド
Dorothy Goode – Cant Series #9

個人的には、アバンギャルドやコンテンポラリーアートが得意ではないのだが、この作品はギャラリーの中でも際立っていた。人工的な創造物と自然の創造物(直線的なドローイングと跳ねたもの)のコンビネーションによるカラーとオフセットイメージの巧みな操作が、とても興味深かった。

ファースト・サーズデイ・ポートランド

失礼なことに、次のこのギャラリーの名前を記録するのを忘れてしまった。オーナーと少し話をしたところ、彼らは以前のギャラリーオーナーより、最近このスペースを譲り受けたとのこと。ナイスなカリフォルニア感漂う場所。アレク・ニールによるドローイング作品は素晴らしく、特に食卓マットを見立てて正確なナイフを切り取った作品がよかった。

ファースト・サーズデイ・ポートランド

ジョー・ツールファスによる、センスのいい遊び心が加えられたガラス作品もいくつか見受けられた。技術的にも素晴らしく、UPウォルラスが浮き彫りにされており、3つの象牙に支えられている。注意書きとして、撮影はされていないが4フィートのワイングラスもあり、そんなに大きなグラスは何10年も前に作られているべきだと思わされた。

ファースト・サーズデイ・ポートランド

次に寄ったのは、隣のギャラリー「ポニー・クラブ」。ザック・ソトの個展が行われており、カラー、想像、隠されたメッセージ、感情が込められた巨大なプレートが展示されていた。この展示の全ての作品を僕は気に入ったが、中でもこの作品がよかった。画像の作品は「チェイシング・ザ・ゴッドヘッド」という、ツェッペリン型飛行船のようなものに乗った漫画イメージの楽しい融合、山脈、オレンジと黄色の虹を出す神のような姿。

ファースト・サーズデイ・ポートランド

この作品は「4th Dimensional Census (And A Message To The Ladies)」。跳ね散ったネオンがこのアーティストの心を見せる。

ファースト・サーズデイ・ポートランド

この作品は、同じような見た目の3作品シリーズのうちの1つ。痛みや混乱にあるように見えるピンクの紐で結ばれたキャラクターたち。タイトルは「ラバーズ&ヘイターズ、間違って来た場所」。

ファースト・サーズデイ・ポートランド

最後のギャラリーはポニー・クラブの隣の「プラム・ギャラリー」。このギャラリーは、より成熟したセミエリートやコーヒーショップの雰囲気があった。画像は「コネクト」というタイトルのデルフィーネ・ベディエントによる糸のインスタレーション作品。

ファースト・サーズデイ・ポートランド

ミシェル・ラミンによる水彩スモークの美しい産業イラストレーション。

ファースト・サーズデイ・ポートランド

「チップ」というタイトルの面白いコラージュ/パターン作品は、マリン・ブシャールによるもの。

ポートランドは大きな都市だ。ニューヨークシティの規模ではないが、同じ様な広がりがある。来月も僕は他のギャラリーを探索するつもり。その間、新しい人々やアーティスト達に会い、次のファースト・サーズデイの予定を立てようと思う。

ファースト・サーズデイ
オレゴン州ポートランドのギャラリーウォーク
日時:毎月第一木曜日
時間:およそ19:00〜21:00
http://www.firstthursdayportland.com/

Upper Playground Portland
住所:23 NW 5th Ave Portland, OR 97209
TEL:503-548-4835
http://upperplayground.com/

Floating World Comics
住所:20 NW 5th Ave #101 Portland, OR 97209
TEL:503-241-0227
http://www.floatingworldcomics.com/

Butters Gallery
住所:520 N.W. Davis, Second floor Portland, OR
TEL:503-248-9378
http://www.buttersgallery.com/

Pony Club
住所:625 NW Everett #105, Portland, OR 97255

Text: delilah.loves.you
Translation: Yurie Hatano

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