フロイド
生活の中に驚きと感動を、そして「くすっ」と微笑んでしまうようなユーモアを。そんなコンセプトを持つ「フロイド」の全アイテムと、独自の視点で集められたプロダクトが並ぶブランドショールーム兼ショップが、静岡県沼津に2009年1月、リニューアルオープンした。
Floyd Shop Numazu © Floyd
一階、半地下、中二階という独特な3フロアで構成された店内には、「ボブファンデーション」や「サブレタープレス」のペーパーアイテム、「ホテル・サンデー」のルームシューズ、アリュティアとのコラボレーションで生みだされた誕生石と石言葉をモチーフにした12色のヘアゴム「Floyd-Pony」など、国内外のアーティストによる雑貨やファッションアイテムが、丁寧なキャプションとともに並んでいる。
Floyd-Pony © Floyd
雑貨メーカーのデザイナーをしていたオーナーは、仕事を通してマーケットで必要とされている視点を身につけ、デザイナーの自己満足に終わらないものづくりを始めた。その創作過程は独特で、ギフトとして購入しやすく、生活の中で楽しみながら使えるように、ということを一番大切にしながら、驚きと感動、ユーモアというスパイスをプロダクトに加味していく。まずモノにストーリーを持たせ、人の手に渡ってから新たなストーリーが紡ぎ始めるようなイメージを強く思い描いているのだ。
Cup Ring © Floyd
薬指にマグカップの取っ手を通し、手のひらで包むようにマグカップを持つと、スワロフスキークリスタルが埋め込まれた取っ手が、まるで指輪のように見えるデザインのマグカップ「Cup Ring」は、2006年のブランドデビュー以来、瞬く間にその存在感を露わにした。
パッケージも、箱を開けると、ジュエリーボックスのように、取っ手の指輪部分のみが見えているという演出で、初めてお店で手にしたときの小さな驚きと感動は、それがギフトに最適なアイテムであることも教えてくれる。
この人気の「Cup Ring」は、今期、デミタスカップの新作がまもなく発表される予定。また、同シリーズには、お料理のソースが皿底に型抜きされた指輪に流れ込み、デザインとして浮かび上がるプレート「Dining Message」もある。
Dining Message © Floyd
さらに、店内では、アーティストの新作や全シリーズを通した世界観の発表の場として、ギャラリー活動も行い、フロイドから、デザインの最先端を発信していく。MoMAや新国立美術館のミュージアムショップなどもクライアントに持つ注目のブランドは、その視点で“贈る喜び”と“贈られる喜び”をプレゼンテーションしている。
また、静岡市内には、伊勢丹静岡2階(葵区呉服町1-7)にフロイド静岡店があり、こちらでも商品を購入することができる。
Floyd(フロイド)
営業時間:11:00〜20:00(不定休)
住所:静岡県沼津市上土町60番地
TEL:055-954-6393
https://www.floyd.jp
Text: mina