デザインタイド 2007

HAPPENINGText: Vicente Gutierrez

とても遊び心があり、惹き付けられた作品の二つは、大日本タイポ組合による作品と、ピート・ヘイン・イークによるこの忘れられないゴーカートだろう。子供のときにもしも冷蔵庫にアルファベットのマグネットがこんな風に貼ってあったとしたら、きっとあなたの人生は変わっていたかもしれない。

DesignTide 2007
Dainippon Type Organization and Piet Hein Eek

アルファベットと記号を分解し、並べたり組み合わせることで、ローマ字や日本語の文字、新しいデザインを作り上げることができるのだ。「typography= toypography」が今年のテーマ。

ピート・ヘイン・イークによるゴーカートも確実に私の心をとらえて離さなかったもののひとつである。若さと楽しみの同意語のような存在、ゴーカートの楽しい思い出は世代を超えて引き継がれていくのだ。

DesignTide 2007
Joris Laarman

オランダ人デザイナー、ヨーリス・ラールマンはロココ調のラジエーターを紹介した。細部にわたって美しく、もちろんちゃんと動くのだ。

DesignTide 2007
Sylvain Willenz and Marti Guixe

シルヴェイン・ウィレンツマルティ・ギゼによる、クリエイティブで美しいヴィジュアル作品をもう二つ紹介しよう。

ウィレンツの作品はプロダクトデザインの上で、グラフィックの要素もうまくブレンドしている。彼のウォールミラーは薄く、プリントのグラフィックのため3次元の外見をもっている。

ギゼのキャンバスチェアーは、ビジターによる自由なペインティングが可能。家具のデザインもアートの一部ということを証明してみせた。このプロダクトはユーザーが参加してはじめて完成する、とてもユニークなものである。

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