オリヨン・アンダーソン
PEOPLEText: Victor Moreno
オリヨン・アンダーソンは、おそらく最も尊敬されているスウェーデンのジーンズデザイナーだろう。2000年にスウェーデンの中心部で古着屋として始まったデニムブランド「チープマンデイ」の創設者でもある。4年後にはストアそのものがブランドとなり、2004年に「ウィークディ」と改名された。ブランドコンセプトは世界中で有名になり、ニューヨークのバーニーズや、世界中のアーバンアウトフィッターズでなどで販売されている。ブランドは2008年にはH&Mによって買収されている。
それにもかかわらず、オリヨンの生活はさほど変わらなかった。相変わらずとても気のいい、控えめでリラックスした人物。彼は常に自分の最も好きなことにフォーカスしている。それはジーンズのデザインだ。オリヨンは自分のジーンズブランド、「オリヨン・アンダーソン」を持っている。
彼のブランドについて、そして今後のプランについて、オリヨンに取材を試みた。
あなたのデニムブランドについて教えてください。
オリヨン・アンダーソン・ジーンズはスタートして5年になります。トラディショナルな雰囲気を残しつつ、ハンサムなロックテイストも取り入れたジーンズとストリートファッションが特徴です。
デニム市場は高価なものも手軽なものなど含め、様々なブランドで飽和状態にあるように思えます。この状況をどう思いますか?
私はジーンズ業界に25年いますが、その中で学んだことは自分のことに集中することです。しかし、私はジーンズは「今」を写すものだと思っています。だからこそ、時代に合った様々なバリエーションのジーンズが存在するのです。
スウェーデンのブランドであると言うことがジーンズ好きの人たちにとってポジティブであると思いますか?
もちろん!
あなたのデザインやビジョンに一番大事なものは何ですか?
トラディショナルなジーンズにも、反抗心や独自性を忘れないことです。
デニムに反射性のある生地を使ったコレクションを発表しましたね。これについて教えてください。
はい。これは、スウェーデンの保険会社とのコラボレーションでした。暗い中でも見えるものを作りたいというのが始まりで、コレクションはボンバージャケット、ジーンズ、トレーナー、そしてキャップ帽とビーニーです。ジーンズとストリートファッションで作る反射性のある服を作るというのがテーマでした。
次のコレクションのコンセプトは何ですか?
2018年秋のコレクションのテーマは、「悪魔と地獄の闇」です。
ストックホルムの南に、あなたの旗艦店「FRÅN Ö TILL A」がありますね。これについて教えてください。
お店にきたお客様が、旅をしている時のように、ワクワクした気持になれるような場所です。 ストックホルムのソーデルマルムという場所にあり、4階建の大きなスペースに、部屋や階段があります。初めてきたお客様は、出口を見つけるのが大変だと言います。
商品はどこで購入できますか?
私のブランドはイタリア、デンマーク、スェーデン、日本、そしてオランダで現在販売されています。もしくはウェブストアで。
オンライン販売はあなたのビジネスモデルにあっていると思いますか?
はい。
お気に入りのファッションデザイナーは誰ですか?
エディ・スリマンです。
あなたのブランドはアートや音楽などにも影響を受けていますか?
はい。アートや音楽などのカルチャーはとても大きなインスピレーションのひとつです。
ブランドにとってのこれからのプランは何ですか?
これから店舗をストックホルムに増やす予定です。
Text: Victor Moreno
Translation: Chinami Oda
Photos: © Örjan Andersson