デザインタイド 2006

HAPPENINGText: Yasuharu Motomiya

11月1日から5日にかけてデザインイベントに東京の街が沸いた。DesignTide in Tokyo 2006(デザインタイド)は原宿、明治通り沿いにある空きビルを利用したメイン会場と青山界隈のショップやギャラリーでの展示が中心となったエクステンション会場の2箇所で展開。国内外約100組のデザイナーが終結した。

イベント全体のテーマは「“DESIGN”&PEACE」。開催前には同ビルの前に「ほんとに必要なものだけを」と書かれた仮囲いを掲出するなど、展示内容も全体に環境問題や平和を意識したものが多い。

ビルでは、3階と1階の一部で国内外約60組の参加デザイナーがテーマに沿ったオリジナル作品を披露するほか、1階では約25組のデザイナーが出品する物販コーナー「Tide Market(タイドマーケット)」を開設。

インタラクティブインスタレーションやフリークライミング積み木のオモチャなど、参加型の展示が多いことも特徴的であった。

パリで有名なデパートのショーウィンドウなども手がけているフランスの女性クリエイター、ジェラルディン・ゴンザレスの作品。大きなブラックのハートモチーフはミステリアスで特別な雰囲気を醸し出している。自然は何よりも強いというメッセージが込められている。

1階エントランスを入ってすぐの「treasured trash = タカラモノニナッタゴミ」プロジェクトでは、各ジャンルのクリエーターが提案するオリジナルの資源ポスト(ごみ箱)や、廃材を用いたオブジェなどのアートワークを展示。

カラフルなシャンデリア。しかし、よく見ると廃ボトルなど海岸に打ち上げられたプラスチックゴミで作られている。メッセージ性の強いエコな作品はイギリス出身のデザイナー、スチュワート・ヘイガースのもの。

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