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デザインタイド 2007

HAPPENINGText: Vicente Gutierrez

デザインタイドは、今年で3年目を迎える、世界中のデザイナー達とデザイン・ラバーの人々のために、ネットワークと商品販売の機会を与える場所である。ひとつの巨大なデザイングラウンドとして東京が変化してしまったように、レセプション、オープニング、パーティ、展示会が青山、原宿、六本木、丸の内あたりの50のショップが開催地として選ばれた。

すでに最盛期を迎えているデザインタイドは、家具やハウスホールドデザイン、プロダクツ、ファッション、そしてグラフィックデザインのれっきとしたフェスティバルと言えるだろうし、短く言うならば、デザインタイドは生きていく上で日常に不可欠なプロダクトについてのイベントである。今年のテーマは「プレイ」。今回フィーチャーされた24人のデザイナー達は私達に“プレーヤー”であることのインスピレーションを与えてくれた。

DesignTide 2007
Roger Ibars and Moritz Waldemeyer

ロジャー・アイバースの作品はテクノロジーに基づいた文化の二つの角度を混ぜ合わせたもの。一方は、70年代の目覚まし時計等の古い道具で、もう一方では90年代のビデオゲームのコントローラーといったものだ。結果としては、ユーザーについてもう一度考えさせるような昔あったゲームに対する記憶を再び戻らせるような、変わった現象が起こるのである。

モーリッツ・ ウォルドメイヤーの卓球台は、恐らくデザインタイドで一番の重力を感じさせる作品だったのではないかと思う。一度ビジターが表面の下についているLEDを発見し、クラシックな卓球をしていると気づいた時、最高に幸せな“プレイ”が繰り広げられるのだ。

DesignTide 2007
Heath Nash and Koray Ozgen, Photo: Martin Holtkamp

リサイクルされた材料からつくられたヒース・ナッシュの美しいプラスティックの照明は、今年の作品の中でも特に目を引くものであった。南アフリカ出身のデザイナーの自然への愛が、人工的なマテリアルを遊びに使いながらも、光との関係を私達に発見させてくれた。

コーレイ・オジェンの星状のランプは24面から構成されていて、どのようにセットするかによって変化する多角形。光の形をとらえるのが不可能なため、自由なフォームを残し、これらの光が光字体の自由な形式を調和し真似ているかのようであった。

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