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ストーム・サープ

PEOPLEText: Ryan Bukstein

『役者は僕の作品の中で大きな役割を果たしてくれる。ここ最近グロリア・スワンソンのことをよく考えているんだ。』

ストーム・サープはオレゴン州ポートランドに住む画家、そして彫刻家である。遠く、限りなく自由な景色、そしてピアノの音を好んでいる。彼は37歳で好きな色は、ホットピンク。

Storm Tharp
Mister Wisher, Kisser Winner, 2001, Ink and gouache on paper, 24″ x 18″ Courtesy of PDX Contemporary Art

まずはじめに自己紹介をお願いします。

オレゴン州のオンタリオで育ったんだ。アイダホ州とオレゴン州の境のスネーク・リバーにある農業が盛んな、小さな町なんだ。僕の10代の青春時代は典型的に難しいものだったよ。僕が今まで出会った中で一番美しい州にいたにも関わらずね。だから頻繁に帰省するんだ。

ニューヨークのイサカにあるコーネル大学の中にあるカレッジに行ってファインアートを学んだんだ。ペインティングと彫刻を学びたいという本能に加えて、知識を深めたくて伝統的なアートスクールの中で学問的なプログラムを選んだんだ。その後、ニューヨークに移ることが目的だったんだけど、1992年にノースウエストで起こった事が原因で、戻る事に決めたんだ。ポートランドがまた新しく生まれ変わったように見えたよ。たぶんこの決断が自分の中ですごい重要なものになったんだと思う。

ポートランドには15年住んでいる。作品制作にも積極的に取り組んでるし、いい仲間もできたし、彼らに影響もされ続けてるしね。PDXコンテンポラリー・アートと10年間専属契約してるし、大学での授業もうまくいっています。

Storm Tharp
The Prince’s Theatre, Ceramic, wood, wax, gouache, acrylic, yarn, grosgrain, 20″ X 11″ X 10″ Courtesy of PDX Contemporary Art

最近の活動やプロジェクトについて教えてくれますか?

2007年1月に8枚の大きな紙のポートレートから成り立つ「We Appeal to Heaven」という展覧会を行ったんだ。現在は「Silent Movie」という新しいシリーズを製作中で、スイスのジュネーブにあるギャラリー・ベルトランド&グルナーで2008年の、きっと11月頃に個展を行います。

Storm Tharp
Einstein, 2006, Ink, gouache, colored pencil on paper, 59 1/2″ x 48″ framed Courtesy of PDX Contemporary Art

ポートランドのデザイン、アートシーンについてどう思いますか?

激しいと思うよ、市の人口統計が過去の5年間でかなり変わったから。当時はそれがすごく嫌いだったんだけど、自分がただ古い考えを持った気難しい男になっていただけだったんだって後で気がついたんだ。そのかわりに僕たちの街がこれから面白くなっていくという新しいバイタリティを見つけたし、アーティストとしてこの街で生きていける可能性が増えた。この場所での好きな物が変わっていくのが少し心配だけどね、見え透いた大都市のようになっていく姿は見たくないよ。もしもここがアートの大都市になるなら、スネーク・リバーに戻らなきゃいけないかもしれない。まだわからないけどね。

ポートランドのデザイン・コミュニティはすごく強い。僕たちは今面白い建造物とプロダクトを作っているところなんだ。グラフィック・アートはかなり成功してると思う。刺激的な作品は小さなプレスや出版から出されている。デザイナーは大きな広告業界で得られる利益と、もっと地についた努力との間で動揺するかもしれない。でもポートランドはこういうことに関してはとてもオープンだし、この都市のモデルチェンジがデザインの機会を創出するんだ。

ポートランドは明らかに独立した思想をもっていると思う。それは人々が何を食べるか、何を読むか、そしてどう街を歩き回るかを見ると明白なんだ。新しい進歩が起こっている中で、論理にチャレンジするカウンター・カルチャーがあるんだ。これは素晴らしいことだと思うよ。

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