2つ目の部屋もすばらしかった。トランスフォーマータイプから方向転換し、ボーゲのサイエンスフィクション作品や、モーキーの白黒スピーカーと建物の荒涼とした風景は、どことなくオルタナティブな現実の感覚を起こさせた。

London Police

ロンドン・ポリスのミニチュア化したニューヨークシティの都市世界も、ストリートの音やグラフィティ、ビデオゲーム、スーパーAの刺激的なペインティングや３D作品と共に置かれていた。レーザー3.14の示唆に富んだ作品もあり、彼らは落ちぶれたマリリン・モンローや煙のあがったツインタワーなど、信じられないほど心をかき乱すような画を披露した。

Michael Lau & Futura

また他の注目作として、ストリートアートに関するドイツのドキュメンタリーと、一つ目の部屋と2つめの部屋のコラボレーション作品があげられる。 それから最後に地下には、マイケル・ラウやフューチュラからの最も注目されるデザイナー・トーイズの展示があった。

この展覧会は、確かに個人空間と公共の空間の間にある緊張について探求するという意図を満たしていた。同時にその作品は、洗練されて落ち着いた “ギャラリー仕様” の公開から、おそらくグラフィティ公開の疎外感にまで向けられているように感じた。いつもは殺風景な場所で日々の現実の砂塵でよごれたビルに飾られている作品を、こういった静かで落ち着いた場所で見るのは、いつもとても変な感じがする。

素晴らしいクリエイティブに染められたオランダのストリート・アートとアーバン・ペインティング。もしあなたがオランダにいたとしたら、その場所を見つけられるように願う!

Dutch Masters: Street Art & Urban Painting
会期：2006年7月8日〜10月8日
時間：12:00〜18:00（日曜日休館）
会場：Gemeente Museum
住所：43 Stadhouderslaan, 2517 HV Den Haag
http://www.gemeentemuseum.nl