ウィーン・ジャズ・フェスティバル 2006

HAPPENINGText: Christina Merl

うだるような熱気と蒸し暑さを味わってから数週間が経つが、ウィーンは未だにクールダウンしようとしない。明けても暮れても雨が降っていたものの、ウィーンのジャズファンは、第16回になるウィーン・ジャズ・フェスティバルのオープニングにあたる今夜、再びその熱を味わうことができるのだ。

今年は、39歳のメキシコ生まれのギタリスト・シンガーであるラウル・ミドンがウィーンのジャズファンを湧き立たせるために招待された。ラウルはシャキーラやエンリケ・イグレシアスのようなシンガーのバックバンドのメンバーとして重宝がられ長い間を過ごした後、ソロとしての活動を始めた。


Raul Midon © EMI

この盲目のミュージシャンは、2002年にニューヨークに移り、そこでのハービー・ハンコックのラストアルバム「ポシビリティーズ」での演奏と、自身のデビューCD「ステイト・オブ・マインド」のリリースを通じて、ミュージシャンとしての本当のブレークスルーを迎えた。ミドンのオリジナルであるこの楽曲群はソウル、R&B、フォーク、ジャズ、ラテンミュージックの取り合わせの妙である。


The Neville Brothers © Jazz Fest Wien Archive

ウィーン・ジャズ・フェスティバルでは、ジャズおよびそれに関連する音楽の最高峰のコンサートがさらに多く、ウィーン国立歌劇場、ミュージアム・クォーター、市庁舎など、いくつかの、街の最も特別な場所で開かれる。今年のフェスティバルのハイライトにはハービー・ハンコック、ランディ・ニューマン、ネヴィル・ブラザースらのようなスターによる演奏が含まれている。チック・コリアは国立歌劇場にて、「モーツァルトの魂の元に」という題で特別なコンサートをする。このイベントでは、彼の演奏によるモーツァルトのピアノ協奏曲第24番だけではなく、ジャズ・フェスティバルに向けて作曲した新曲の世界初演が行われる。

Vienna Jazz Festival 2006
会期:2006年6月29日〜7月16日
会場:ウィーン市内、国立歌劇場、ミュージアム・クォーター、市庁舎など
TEL:+43 (0)1 712 4224
office@viennajazz.org
http://www.viennajazz.org

Text: Christina Merl
Translation: Yuhei Kikuchi

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