ストックホルム・デザイン・ラボ

PEOPLEText: Yurie Hatano

スカンジナビア航空の総合デザインを初めとし、あらゆるプロダクトデザインや、モーショングラフィックなど様々な分野に渡って活躍中の、スウェーデンを代表するデザイナー集団、ストックホルム・デザイン・ラボ。建築や内装、日用品にも広く登場する、彼らの “シンプル・革新・卓越” を基本アイディアとするデザインは、あなたも知らずうちに目にしているかもしれない。

まず初めに、自己紹介をお願いします。

ビヨン・クサフスキーと、トーマス・エリクソンです。多岐に渡って活動するデザイン会社、ストックホルム・デザイン・ラボ(以下SDL)の設立者であり、クリエイティブ・ディレクターです。主にパッケージや企業デザインを手掛ける平凡なデザイン会社に対抗し、1998年に立ち上げました。


SAS Scandinavian Airlines

設立のきっかけは何ですか?

最初の仕事であった、スカンジナビアン・エアライン(SAS)が、総合デザインの全ての分野に対するアイディアを探るための大きな力になりました。2700種類ものアイテムを個別にデザインしたのです。エアクラフト、ウェットワイパー、ラウンジ、それにユニフォームまで。グラフィックデザイン、計略、建築や内装(TEARKと共に)、モーショングラフィック、パッケージデザインを手掛けました。

最近は主にどのような活動をしていますか?

上記でも述べたSASを初めとして、IKEA、フィリッパ、アスクル、ユニバーサルミュージック、アストリア・シネマなどのクライアントと活動をしています。


Filippa K

モーショングラフィックを多く手掛けていますが、モーショングラフィックの制作について教えて下さい。

多くのクライアントが、音楽、アート、建築、スポーツ、ファッションなどの個人的な興味から来ています。
モーショングラフィックや、特に表題の過程は、常に重要なインスピレーションになってきました。ビヨン・クサフスキーは1989年からモーショングラフィックを手掛けていて、映画やテレビ産業とは異なるプロジェクトを心掛けています。SDLにとってモーショングラフィックは、グラフィックデザインにおける当たり前のこと。2次元にミュージック、サウンド、動きを加え、それぞれのコントラストを発展させていくわけです。


Askul Corp

日本でも多く活躍されていますが、日本との関係について教えて下さい。

日本には刺激を受けています。僕達が仕事をしている日本のクライアントは、僕達の考えにとっても自然に理解と敬意を示してくれます。日本とスウェーデンには似たところが沢山あると思いますね。他のヨーロッパのクライアントより、僕達のことを分かってくれている気がします。

国によるクリエイティブシーンの違いについて、どう思いますか?

違いはないと思います。

デザインをする際に、心掛けていることは何ですか?

変えるための道具としてデザインの仕事をするということです。


Museum of Modern Art

SHIFTのカバーデザインについて教えて下さい。

グローバル・シフト・ネットワーク。

今後挑戦していきたいことは何ですか?

スウェーデン警察をリデザインすること。製薬会社ダイアミド・メディカルのロゴマークをつくること。ファッションコミュニケーションの新しい方法を模索して、LMVH(ルイヴィトン・モエ・ヘネシー)の力になること。もっと楽しむこと。

最後にメッセージをお願いします。

常にベストを尽くすこと。

Stockholm Design Lab AB
住所:17 Riddargatan, SE-114 57 Stockholm
TEL:+46 (0)8 5555 1900
mail@stockholmdesignlab.se
http://www.stockholmdesignlab.se

Text: Yurie Hatano

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