ソナー 2005

HAPPENINGText: Peta Jenkin

お腹もすき、感銘も受けず、私は外に出てサンドイッチ休憩を取る事にに決め、「ソナー・ラボ」の美しい教会仕様のセッティングの中で行われている、サイモン・ラッセルのラフ・トレード・ショップの後半を見る事にした。今年はBBCラジオのジャッキー、ジョン・ピールが司会をしていた。私はこのラフ・トレードの男達が好みであったことを認めなければならない。この自惚れた奴らは、どこか可愛さがミックスされ、私の好きな外見をしており、どんなカタログのナンバーも全て知っていると言わんばかりの、震え上がらせるような自信に満ちあふれていた。


The Sonar Lab

美食シリーズのセクションに戻ると、ちょうどベジタブル・オーケストラの番だった。その名前が示すように、野菜を楽器に見立てて演奏するというものだ。そのアイディアはあまり上手く表現できていないようで、楽器の多くは濡れたカズー(筒に紙を張り、声を共鳴させて鳴らすおもちゃの楽器)のような音にしか聞こえなかった。そしてそれが、古くからヒョウタンや巻貝を使ってきた祖先達が、改善を見つけ使わなくなっていった理由だと思う。


The Vegetable Orchestra

私は常にトリックを期待するが、ベジタブル・オーケストラの10人のメンバーはこれら全てのことを、とても真面目に行っているようだった。最後には彼らの楽器を切り刻んで、ヘルシーなミネストローネ・スープを会場の皆に振舞えばいいのに、と思っていたが、最後には野菜を楽器として使用した事に対するニヒルなコメントで締めくくった。次の彼らのショー「ロンドン・フィルハーモニック・キャベツ・シンフォニー・No.5」でも同じ事が行われるのだろう。

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