
第4回ブエノスアイレス・ファッション・ウィーク(BAFウィーク)が、ルーラル・ソサエティーにて9月3日から6日に渡って開催された。国際市場において、ファッション業界の中心的存在でもあるブエノスアイレスが目指すのは、地元のアイデンティティを再確認すること。パンパ・グループがこのイベントのプロモーションを手掛け、更には社会学者のスザーナ・ソールキンをグループのコンセプトディレクターとして迎えプロジェクトは進められた。

「私達の一番欠けている点、矛盾している点は何かと言えば、それは個性とクリエイティビティです。これらは、カルチャー全体ではネガティブなものとして捉えられていましたが、ここでは一番重要な美徳として考えられています。」とスザ-ナは言う。
「個性は力」と、信念を持って断言する社会学者の彼女。したがって、アルゼンチンのデザインの個性とは?というクエスチョンが常について回る。
「例えば仲間同士やタンゴ、エバ・ペロン、ザ・パンパスやダルス・デ・リーチェといった文化的なイコンがベースになった個性は、私達が作ろうとはしていないものです。そのかわりこのような伝統は、ローカル的になり、感じ、そして考えるという特別な方法でその形を捉えることが出来ます。これには個性へに対する多様性とテイストが含まれています。私達は常に彷徨い、そして気分屋です。そのことによって、真似をするのではなく、ユニークなデザインを作り出すことへ、簡単に移動できるのです。」

コレクションを増やし、それらをよくあるファッションショーで世界に向けて発表する、という考え方があまり好きではないこの若いデザイナー集団。劇場、映画館、グラフィックデザイン、そしてテレビでさえも持つ影響力に私達が気付く間に、彼らの漲るエネルギーはあらゆる方向に向かって溢れ出ているのだ。ショーはパフォーマンスを行うところ。そこからは具体性とドラマが生み出される。服からだけではなく、そのプレゼンテーション全体からも、デザイナーの印象を得ることができるのである。
また現在では、デザイナー各々のレクレーショナルな面も強調できるようになった。ショールームにはもはや、カタログというものは存在しない。そのかわり、服、ステッカー、写真の一部、パズル、段ボールで作られた人形、織物の一部などがピンて張り付けられている。小さなものでもそれによって変化がもたらされる。細部に至るまでデザイナーそれぞれを垣間見ることができ、それはまるで、子供の頃のデザイナーが、ポケットの中の秘密を友達に自慢しているかのようである。
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