NIKE 公式オンラインストア

アート・カプセル・トイ展

HAPPENING


© Sony Creative Products Inc.


「おもちゃ」という言葉の響きが好きだ。英語の「TOY」というのもいい感じ。映画の「TOY STORY」というタイトルもシンプルなのにワクワクさせる。では、大人が楽しめる今の時代の「おもちゃ」の代表は、なんだろうか。プレステ?まぁ、悪くはないが、これを「おもちゃ」というのは少し抵抗がある。仕事でキーボードを打ちディスプレイをみつめる。そして、家に帰ってゲーム・コントローラーに代わっただけというのは、ちよっと疲れないだろうか。おもちゃで疲れる、というのは、らしくない。「おもちゃ」という語感にはもっと無垢で、ローテクで、普遍的に楽しめるものという意味があるように思える。安らぎを求めてみたい。僕の感覚だとおもちゃといえば、スイス・ネフ社の、積木をコンセプトにしたようなものが思い浮かぶ。テクノロジーまみれの今の世の中で、電子チップも電池もいらないもので、遊んでみたい。触って楽しむ、いろいろな角度から見てみる、部屋のどっかに置いてみる。そんな楽しみ方ができるのを、「おもちゃ」と呼びたい。

今日、アーティストの作品はコンピューター上で作られ、またはデジタルの情報に変換されて、発表される場合が多い。発表の場の代表は、やはりウェブである。僕達は、先端のホットな表現を最初にウェブ上で体験することが圧倒的に多くなってきている。これは、アーティストにとってウェブというのは手軽な表現手段ということが大きく関係している。インターネット以前のアーティストが作品の発表手段として、コストや手間のかかるエキシビションや紙メディアという方法程度しかなかったことを考えると、本当にインターネットというのは表現者のためのメディアだと感じる。

話を「おもちゃ」に戻そう。僕の中では、ディスプレイの中の作品は、ヒップだが、「おもちゃ」にはならない。それらがディスプレイの中でどんなに動いたり、音が出てもダメだ。おもちゃには、やはり実体がないとダメなんだ。デジタル・データじゃいけない。でも、好きなアーティストのおもちゃが欲しい!…そんな悩みを解決するひとつのプロジェクトがおこなわれた。ソニー・クリエイティブプロダクツによる「タイム・カプセル」というプロジェクトは「大人のためのカプセル・トイ」というコンセプトで、あの懐かしいカプセル入りおもちゃの販売機、通称「ガチャ」に入ったフィギュアが販売され、同時にエキシビションが開催される。

参加アーティストは、ジム・ウードリング、ジェームス・ジャービス、ピート・ファウラーグルーヴィジョンズ、小田島等と国内外でホットな表現者として活躍しているメンバーがセレクトされている。札幌ではピヴォにあるソニープラザや、セレクトショップ、キーンパーセントヘルツなどで発売されている。販売はフィギュアの更新を含めて継続的におこなわれる予定だ。

SOSO CAFEで2月11日(月)よりおこなわれるエキビションは、先日、東京・代官山「GALLERY SPEAK FOR」にて開催された展覧会の一部を展示し、その世界観を表現する。壁面に巨大ポスターを飾り、今回のカプセル・プロジェクトが完成に至るまでのメイキングとして、ラフスケッチや原型の一部も展示。もちろん、ガチャ筐体からフィギュアを獲得することもできる。また、代官山の展覧会にて作られた各アーティストのTシャツやステッカー、トートーバックなどのオリジナル・アイテムも販売される。

まず、最初にいっておきたいのは、フィギュアの出来がイイ。¥300は安く感じる。これは各アーティストのセンスが忠実に再現されているところに、このプロジェクトに関わった人たちのこだわりや愛情を感じることができる。それぞれのフィギュアは’50〜’10のアメリカの音楽、不良少年たち、モンスタリング、ワーキングクルー、’50〜’00の日本の音楽など親しみやすいテーマでデザインされていて可愛らしい。

仕事が終わって、家でフィギュアで遊ぶのは、なかなか楽しい。僕としては、グルーヴィジョンズが一番好き。ブロックマン・ライトの着ている服のセンスがなんともかわいい。残念ながら、僕は一番欲しいボーダーを着たブロックマン・ライトのフィギュアをゲットできていない。小銭を用意して明日もトライしにいこう。それとも誰か交換しない?

TIME CAPSULE -ART CAPSULE TOY PROJECT エキシビション
会期:2002年2月11日(月)〜3月9日(土)
会場:SOSO CAFE (ソーソーカフェ)
住所:札幌市中央区南1西13三誠ビル1F
TEL:011 280 2240
入場無料
http://www.e-timecap.com

Text and Photo: Shinichi Ishikawa from Numero Deux

【ボランティア/プロボノ募集】翻訳・編集ライターを募集中です。詳細はメールでお問い合わせください。
コントワー・デ・コトニエ公式通販サイト | 2016 SUMMER SALE
MoMA STORE