第8回ニューヨークデジタルサロン

HAPPENING


第8回目を迎えたニューヨークデジタルサロンがビジュアルアートスクールミュージアムで開催され、12月9日に幕を閉じた。プロフェッショナルな人達だけでなく学生達の作品もフィーチャーし、デジタルプリント、CD-ROM、インタラクティブ・インスタレーション、彫刻、デジタルビデオ、コンピューターアニメーション、パフォーマンス、ウェブサイトなどの形式で表現されるコンピューター関連アートを発表した。
このデジタルサロンは、今後もイタリアのミラノ、スペインのバルセロナ、マドリード、アリカンテ、ポルトガルのカナリー島、リスボンなど、ヨーロッパ、アジア各地で開催される予定。サロンの模様は、ウェブサイトでもチェックできる。

800を超えるエントリーがあり、エリック・デイヴィスペリー・ホバーマンエリック・ジマーマンなどの審査員達が、アートを選ぶという伝統的な基準のもとに選考を行い、今回選ばれた85作品は、ギャラリーエキシビジョン、アニメーション、ネットワーク(ウェブサイト)、エッセーの4つのブロックに分類された。ニューヨークデジタルサロンのディレクターであり、SVAコンピューターアート・マスターズプログラムの主任教授であるブルース・ワンズは、以下のようなコメントを残した。

「ついにデジタルアートが十分な発展段階に達し、今年のエキシビジョンは、ファインアートを制作するためのツールとしてのコンピューターの重要性をさらに強調するものとなっている。」

ウェブで活動するデザイナーとしての僕自身の特殊な傾向のために、根本的な構成要素である非法人のインタラクティブ性を持った作品に注目せざるを得なかった。驚くべきことに、これらの作品は、時にウェブサイトという枠を飛び越えた表現を見せていた。ウェブ/メディアカルチャーに焦点を置いたものかと思えば、それとは逆に、より微妙な結果を生む触知的なオプションをも持っているものが数多く見られた。

ゴラン・レヴィンの「オーディオビジュアル環境」という作品では、ユーザーは、マークをつけるという動作を通して音楽とアニメーションをインタラクティブに制作することができる。この「ビジュアル楽器」は、マークのスピードと動きに反応して視覚と聴覚のパフォーマンスを作りあげる。MITメディアラボの美学/コンピューター学グループによって制作されたこのプロジェクトは、IDマガジンやコミュニケーションアーツ誌で多大な賞賛を受けている。

ビジュアルアートスクール・MFA部門の学生、シーチー・ホァンは、遊園地のびっくりハウスや BATTLEDOTS を連想させるようなミックスメディアインスタレーションを制作。主にボトルやチューブ、ブラックライト、プラスチックで構成され、内蔵のモーションセンサーによって、作品の前を人が横切ると光が点滅し、ギーギーと音をたてる仕組みになっている。

ジョナー・ブルッカーコヘンの「POマッドネス」は、おそらく今回発表された作品の中で最も注目を集めていた作品だろう。スロットマシンのようなその作品は、レバーを引くとランダムなIPOアドレスを発生させ、バドワイザーのCMのように「WHASSUP」と叫び声をあげるブラウザと合体している。さらに、バナー広告だらけのインターフェイスが、ラスベガスの知性の低さを表現するビジュアルとしてうまく調和していた。プログラムされたURLに辿り着くことができると大当たりで、同時に賛美歌も流れる。

アーティストは、アイディアを実行するために新しいテクノロジー、ツール、素材を利用する。デジタルメディアがコンテンポラリーアートの世界に侵入し始めた今、デジタルサロンのようなイベントが今後も続き、コンピューターアートの実行と発表を伝える素材を作り上げるきっかけとなっていくことだろう。

第8回・ニューヨークデジタルサロン
会期:〜12月9日
会場:ビジュアルアートスクールミュージアム

Text and Images: Michael Foronda From pOpform
Translation: Mayumi Kaneko

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