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マワリ

PEOPLEText: Editor

また、「KDDI ART GALLERY」のデジタルガイドと、ガレのAR体験について教えてください。

2021年4月7日より洋画、日本画、ガラス工芸品等の様々な美術品を展示する「KDDI ART GALLERY」にて、KDDIが企画開発したデジタルヒューマンによるギャラリー内の作品ガイドをマワリの3D/XRコンテンツ・ストリーミング・プラットフォームと、au 5G MECにより展開しました。デジタルヒューマンはリアルタイムで動作・会話が可能で、その場所や環境に合わせてセリフのテキストを変更することで、ガイドする音声やモーションを簡単に変更でき、さまざまな用途で活用できます。

さらにフランスの芸術家エミール・ガレの花瓶「風景文花器」をARで完全再現。空間上に7倍の大きさとなって現れ、普段は見ることのできない角度や花瓶の内側の世界などをダイナミックに表現しました。


エミール・ガレの花瓶「風景文花器」AR

「3D/XRコンテンツ・ストリーミング・プラットフォーム」について教えてください。

マワリが開発したデータ圧縮&コーデック技術は、デバイスの消費電力を最大1/60、3Dデータ容量を最大1/100に軽量化することができる、世界初の3D・ARストリーミング技術&フォーマットで、音響データで言えば「MP3」、画像データで言えば「JPEG」のような、いわばAR版の超軽量・圧縮フォーマットで、ARの一般への普及をより加速させる画期的な技術です。

3D/XRコンテンツ・ストリーミング・プラットフォームにより、Unity(ユニティ)や、UnrealEngine(アンリアル・エンジン)用に作られた高解像度の3Dオブジェクトを単なる映像配信としてではなく、マワリ独自の圧縮および配信技術を使ってインタラクティブ性のある3Dオブジェクトとして配信することができます。

今回、マワリがAWS Marketplace(マーケットプレイス)を通じて提供する3D/XRコンテンツ・ストリーミング・プラットフォームを利用して、開発者は、グラフィックを多用する3D・ARコンテンツの圧縮、レンダリング、配信をより効率的に最適化することができます。また、5Gデバイス向けのAWSの高速クラウドプラットフォーム「Wavelength」(*)を利用し、従来のダウンロード型ではなくストリーミング型でコンテンツを配信することにより、これまで処理パワー不足のため不可能とされていたスマホやスマートグラスでのリアルタイムでインタラクティブな3D・ARコンテンツを体験可能にします。

*AWS Wavelength
5Gデバイス向けの低遅延アプリケーションに特化したAWSのブランチ。機械学習、モノのインターネット(IoT)、動画やゲームのストリーミング配信など、超低遅延が求められるエッジコンピューティングの活用や、アプリケーションの構築が可能になるAWSのクラウドストリーミングサービスです。(現在日本国内では、au KDDIのネットワークが対象)


「Digital Human as a Service (DHaaS) using AWS Wavelength」

「デジタルヒューマン・アズ・サービス」(DHaaS)についても教えていただけますか?

限りなく人間に近いビジュアルを持った全身フルCGのデジタルヒューマンを開発することができるサービスです。このサービスで開発者は、開発者は、高精度の衛星画像を利用した屋外と施設内の屋内によるVPS(Visual Positioning System)を利用し、屋内外の移動をシームレスに行えるリアルタイムのデジタルガイドをマルチリンガルで提供することができます。

3D/XRコンテンツ・ストリーミング・プラットフォーム上で動作するサービスの第一弾として、DHaaSを使用した「デジタルヒューマン・ガイド」のデモを、AWSマーケットプレイスで公開していますので、このデモで、5G回線下における高速な技術性能を体験いただけます。この技術の提供により、スポーツ施設、大学、病院、観光地、博物館、教育センターなど様々な場所で、サードパーティがこれらの機能をグローバルに展開することを期待しています。

3D/XRコンテンツ・ストリーミング・プラットフォームは、3D/XRにおけるリアルタイムのCDNを目指しているのでしょうか?

現実世界のメタバースがさまざまな形で実現していく中で、これらの意欲的かつ大規模な技術大手企業による技術の進化と投資によって加速され、ARを活用する機会がより身近になる日が近づいてきています。それを実現するためには、大容量かつ大人数によるコンテンツデータのやりとりを、スマートなアーキテクチャとそれを実現する技術が必要になります。

これがマワリの使命であり、メタバースにおけるアカマイとして例えられています。アカマイが最初の現代的なコンテンツ・デリバリー・ネットワーク(CDN)としてウェブを裏で支えたように、マワリは3Dコンテンツのための最初のインタラクティブなCDNとして、物理的世界のメタバースに命を吹き込みたいと考えています。

メタバースを「次世代インターネット」と信じていますか?

XRのコミュニティでは、メタバースの未来について、スターウォーズに例えて、ディストピアとユートピアの対比で語られることがありますが、私たちはどちらかと言えば“同盟軍”、メタバースの未来は、ナイアンティック社が提唱するところの、「現実世界のメタバース」=実世界を伴う拡張現実をイメージしています。

リッチなインタラクティブ3Dレンダリングが実現した未来は、どのような社会になっていると思いますか?

テレプレゼンスは、テレロボティクスを介して、実際の場所以外の場所に存在しているように感じたり、存在しているように見せたり、効果を発揮したりできる一連のテクノロジーの総称なのですが、最も興味深いテクノロジーの一つで冒険です。テレプレゼンスはアバターやホログラフィック・ビデオ、3Dなどあらゆるものに使用されるでしょう。

Text: Editor
Translation: Saya Regalado

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