ドバイ・アート・ウィーク 2017
HAPPENINGText: Mamiko Kawakami
アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ、アブダビ、シャールジャとカタールのドーハにまたがる中東最大級のアート・フェスティバル「ドバイ・アート・ウィーク」が今年も、3月12日から19日にかけて開催された。会場は美術館やギャラリーのみならず、大学やホテル、公共の屋外スペースなど幅広い。
“Flowers and People – Dark”, teamLab (Collective created in Tokyo, 2001). Courtesy of the artist and Martin Brown Contemporary
アート・ウィークの中心的なイベントは、今年11年目を迎えたアート・ドバイだが、ドバイの東に位置しアラブ首長国連邦の中でも最も古くから繁栄した地域シャールジャではシャールジャ・ビエンナーレ(展示は6月12日まで開催)や、ドバイの歴史遺産が残る最後のウインドタワー地区アル・ファヒディではシッカ・アートフェアが同時開催された。
“Syria: Into the Light”, Alserkal Avenue. Courtesy of Alserkal Avenue
中東のクリエイティブのハブとなったドバイで最先端のスポット、アルサーカル芸術地区では、アタッシ財団のモウナ・アタッシとラシャ・サルティのキュレーションで展覧会「シリア:光の中へ」が開催され、1924年から現在までのシリアの風景をモチーフに40作家による60を超える作品を展示した。
“Global Art Forum” Design Days Dubai, Hai d3, Dubai Design District. Courtesy of Photo Solutions
アート・ウィークのもう一つの代表的なイベントは、今年6回目を迎えるデザインの見本市「デザイン・デイズ・ドバイ」。イベントは、今年オープンしたドバイ・デザイン解放区「d3」で開催された。ここではビジネスを自由に行うことができ、ファッションブランドのスタートアップなどを始めデザインコミュニティの設立を目指している。
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