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齊藤智仁

PEOPLEText: Ayumi Yakura

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齊藤智仁「123タイツ」, ワンピースとタイツ

本展の開催を記念して「ワンピースとタイツ」とのコラボレーションによる「123タイツ」も発売されて、齊藤さんの作品を身につけることもできるのですよね。新しく「123」の音楽も作られたそうですが…?

タイツいいと思っています。僕が女性なら色違いで欲しいです。一応サンプルでもらったものを家で頭からかぶってみました。あとベットカバーやトイレの便座カバーにも欲しいです。ランチョンマットも欲しいです。

音楽については、知り合いのビートメイカーでSTEEEZO “EEE”(スティーゾ “トリプルイー”)というのがいて、最新の機器で毎日大量の短い音を作っていまして、そういう活動に心を惹かれて一緒にやることにしました。コンセプトは僕自身が決めて、あとはノーリターンで一発できまりました。もともと2人ともストリートカルチャーからのスタートなんですが、僕自身はようやく過去の自分との接点を形にできた気持ちで嬉しく思っています。

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「123 & BUTOH & VOICE」鴨々堂, 札幌, 2016 © 齊藤智仁, Photo: Jpeg Takeshi Oda

先日コンテでも行われていた「123」を描くライブパフォーマンスとはどのようなものですか?単独ではなく、別のパフォーマーとのコラボレーションで行うことが多いのでしょうか?

踊りではなく「123」で行こうと決めてからしばらくパフォーマンスはしていなかったのですが、そろそろ時期だと思い、初の個展の時からまたやり始めました。即興演奏家の方との絡みが多いです。また舞踏家との共演もありました。 パフォーマンスの場合、 紙の上などにあらかじめ定着したものを見てもらうのではなく、定着する過程をみてもらいます。踊りなどをしていたということもあって、パフォーマンスは嫌いではないですので、これからも追求をしていこうと思っています。

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「マッピング」せんだい演劇工房10-BOX, 仙台, 2016

最近、舞台演出や振付けを手がけた作品について教えてください。

今年、仙台にある「せんだい演劇工房10-BOX」のプロジェクトで、東京のダンサー・青木尚也さんと「マッピング」という作品をつくりました。その時は演出と美術で関わらせていただいたのですが、内容というよりは、作品を構築する手法を主に考えました。

「123」を描いていない時は何をして過ごしていますか?「123」の他に興味を持っていることはありますか?

普段はネットでダウンタウンの動画を見ています。それに見飽きると読書をするか、落語を聞いています。猫が好きです。犬も好きです。

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「マッピング」せんだい演劇工房10-BOX, 仙台, 2016

目標を教えてください。

世界中の「123」を待っている人々のところで個展を開きたいです。そして巨大な建物に「123」を描いてみたいです。

最後に、これからの予定を教えてください。

5月に初めてニューヨークでのグループ展に参加します。ついでに短い旅行をしようと思います。それ以外は毎日家で「123」と描く予定です。

齊藤智仁「123」展 《第2章》123を描き続ける男
会期:2016年4月2日(土)~30日(土)
時間:11:00~19:00(月曜日・第3火曜日休廊)
会場:クラークギャラリー+SHIFT
住所:札幌市中央区南3条東2丁目6 MUSEUM 2階
TEL:011-596-7752
https://www.clarkgallery.co.jp

Text: Ayumi Yakura
Photos: Courtesy of the artist © Tomohito Saito

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