ダミアン・プーラン

PEOPLEText: Noriyuki Abe

ヨーロッパの様々な国や地域での暮らしや仕事を通じ、そのキャリアをステップアップさせてきたアートディレクター&イラストレーターであるダミアン・プーラン。その多岐に亘る仕事や、出版プロジェクト「オーディー」などについて聞いた。創作活動に対する彼の姿勢を知ることで、アイディアが生まれるひとつのヒントを見つけることができるかもしれない。

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ダミアン・プーランとは何者なのでしょう?ご自身のことを教えていただけますか。

僕は2002年からロンドンを拠点に活動しているアートディレクター、イラストレーターです。さらに出版業も手がけています。プロセスの重要性を念頭に置いているので、僕の仕事はある分野から別の分野へと多岐に亘ります。

最近の活動や、プーランさんにとって印象的だった過去のプロジェクトについて教えてください。

最近は、写真集を出版する オーディーのウェブサイトをリデザインしていました。また、「POV」シリーズのボゴタ版として新しい写真集を5冊発売したことに加え、アートブックをデザインし、様々なブランドへイラストを提供しました。

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Tokyo for Uniqlo Paper, 2010 © Damien Poulain

良いコラボレーションを挙げるなら、ユニクロはいまだ大きく、進行中のプロジェクトの一つです。僕は2002年から彼らとコラボしてきましたが、沢山の自由と創造の機会をいただいており、常に素晴らしいの一言につきます。依頼に自由に対応させてくれ、寛容な心で物事を受け入れてくれる会社を見つけられるのは非常に稀なことです。

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Capsule Hotel for UT OMIYAGE project 2012 © Damien Poulain

プーランさんはフランス、スペイン、ドイツ、イタリア、ロンドンなど、様々な都市に住み仕事をされてきたようですが、それぞれの都市でのお仕事、プーランさんが何をされていたのか、教えていただけますか?また、これまで場所が創作活動に与える特別な影響を感じたことがありますか?

若い頃から、僕は住んでいる場所の影響力や、そこで出会う人々がどのように僕たちのキャリアや道筋に影響を与えるのかに興味を持っています。私はフランスで美術学校に行きましたが、その学校で全コース(5年)を修了したら、教師の影響力と作業の仕方により、そのスタイルを用いていただろうと感じます。通う学校や訪れる国それぞれにメンタリティーとアプローチが存在しますから、僕は旅をして、僕自身の道筋を作り上げることにしました。それは全く容易ではありませんでしたが、美しさは、簡単に付属するものではありませんし、僕は夢を叶えるための苦難は避けられないと信じています。

僕は、ゲシュタルトング(形成・創造)を理解するためにドイツで学び、仕事をしました。スペインではマサーナ美術学校で工芸を学びました。イタリアでは僕にミニマリズムを教え、貴重なアドバイスを与えてくれたエー・ジー・フロンツォーニと一緒にファブリカベネトン研究センターで仕事をしました。その後、僕は世界に、そして大胆なアイディアに十分に開かれている場所を見つけようとしていたのだと思います。僕が思うに、ロンドンは僕が本当の自分自身でいられて、若い個人としての自分を受け入れてくれる、ヨーロッパで唯一の場所でした。クリエイティブなアイディアを最大限に表現することができる場所なのです。

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