神戸ビエンナーレ 2013

HAPPENINGText: Chiaki Ogura

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circle side 「interweave no.2」

サークル・サイドの「インターウィーブ no.2」は準大賞を獲った。麻糸5500本は媒介物(メディア)を表している。人の温度に反応するため、部屋にいる人数で色の出方が変わる。デジタルの光が麻糸を照らしながら、色とりどりに輝き上下に移動する。現代の情報との関わりや、メディアそのものについての再考を促す作品となっている。

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大西野々「不定期連載中『間村伝承~始めの第一歩の巻~』」

「しつらいアート国際展」は、ウォーターフロントのロケーションを活かし、自由な発想で「しつらい」という日本に伝わる空間構成が表現されている。神戸の環境を最大に活かした国際展だといえよう。

今回最年少の受賞となった、大西野々「不定期連載中『間村伝承~始めの第一歩の巻~』」は、海沿いに展開される約90mの長さのオブジェである。昔話を読み進めながら、ウォーターフロントの風景を一緒に楽しめるのがこの作品の魅力である。

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岩城和哉・東京電機大学岩城研究室「FRP FABRIC SAKU」

朝顔型の虹色のオブジェが目を引く。建築士でもある岩城和哉・東京電機大学岩城研究室の「FRPファブリック・サク」。10体のオブジェは、敷地の状況や環境に応じて複数連結できる。今年のテーマである「さく」をイメージした清々しい作品である。

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