ダブルフライ・アートセンター
PEOPLEText: Hiromi Nomoto
映像作品を見たとき、どんな人たちなのだろうと思いました。楽しそうで、とても開放的です。いつもこんな感じなのかと思っていました。
違います。普段はああではありません。でも一緒にいるときは、あんな感じです。いつもはみんな小心者で、恐がりなのです。
メンバーが集まったときは、作品について話すのですか?
基本的に私たちはしゃべって、食べて、遊びに行って、踊って、歌を歌う。作品のことだけを真面目にしているわけではありません。個人の制作のときに真面目にしていますから。ダブルフライのときは、たまに作品について話し合うこともありますが、それほど重々しく話しません。全ては楽しんでいるときに、起こります。
「スパイダーマン」映像, 2009
あなたたちの作品を見た人はおそらく、笑ってしまうでしょう。なぜなら「スパイダーマン」では道端の人に水をかけ、「夜、動物園へ行く」や「ホワイトカラー」では警備員や警察に注意されています。他にもいろいろとやってしまっています。あれは、本当にそうしているのですか?
本当です。動物園は、私たちは食べて飲んで、遅くなり、『見て、12時だ。お腹一杯だな。何しようか?』。何もすることはなくて、仕事もありません。『山を登ろう』『よし、登ろう』。山を登っても面白くないので、動物園に行くことになりました。杭州の動物園は山の上にあります。門は閉まっていたので、私たちは鉄門を開けて入りました。誰にも見つけられなかったけれど、その後見つかってしまいました。
「入浴美人」映像, 2009
作品には “イタズラ” の要素がかなりありますが、撮影後に怒られたりしませんか?
怒るなら怒ればいい。私は怒られても問題無いと思います。彼らに怒らせればいい。
「リミテッド・ポロック」映像, 2009
作品「リミテッド・ポロック」では、路上でジャクソン・ポロックのような方法で、作品をつくりました。これをもし他の国でやったら警察が来るかもしれません。
ポロックのとき、そこに映っている場所の人は怒りました。運搬用の三輪車に絵の具をかけてしまったので、あとで買い取りました。だから問題ありません。大丈夫。警察は『何も問題無い。小さい事だ。』とだけ。私たちがしていることは、作品になってみるとその効果はありますが、実際には小さいことです。人を殴っているわけでもなく、それほど重大なことはしていません。私たちは肝の小さい人間なのです。
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