チャン・ツィイー
2011年5月10日、グー・チャンウェイ監督、チャン・ツィイー、アーロン・クォック主演、チャン・ウェンリー、ワン・バオチャン等多くのスターが競演する、エイズをテーマにしたラブストーリー「最愛」(Life Is A Miracle)が中国で公開となった。
主演のチャン・ツィイーは、1979年2月9日、中国・北京生まれ。中央戯劇学院卒業後、1998年に映画「初恋の来た道」でデビューし一躍名声を得、ヴィッキー・チャオ、ジョウ・シュン、シュー・ジンレイらと共に「四小花旦」(四大若手女優)と呼ばれている。
「最愛」(2011)
エイズを主題にしたこの作品のどこに興味を持ったのですか?
作品全体を貫くテーマ、そしてこの映画の特別な視点に強い魅力を感じました。私は2009年から監督にオファーを受けていました。初めてこの作品の脚本を読んだとき、私が演じた商琴琴とその恋人の趙得意のような人々の、真の胸に迫る物語に心を打たれました。彼等の生と愛に対する強い情熱は私に強く衝撃を与えました。そして彼等が見せる温かな愛が、私をこの作品に強く惹きつけたのです。
「最愛」(2011)
エイズ患者を演じることは難しかったですか?
撮影に入る前、私はエイズについて沢山勉強をしました。また撮影中も実際に患者さんたちと共に生活し交流しました。
役作りをする上で、私自身が経験した感情や自分の人生に起こった出来事も、役柄を理解するのに役立ちました。私が演じた琴琴という人物は周りから誤解を受け、あらゆる差別に直面し、苦しくても耐えるしかない状況に置かれます。
撮影中は自分自身と役との区別がつかないくらい琴琴の人生に入り込んでいました。私は琴琴として喜び、悲しみました。その感情は抑えがたく、自分を取り戻すのが難しかったほどです。琴琴の視点から純真さや勇気、強さ、そして生命の美しさを感じ取りました。正直に言うと、私にとって「最愛」という作品は単なる映画ではありません。私はこの役に多くの思い入れがあります。それは作品が意図していたものを遥かに超えているのです。私個人にとって、この作品は本当に大切なものになりました。
「最愛」(2011)
中国レッドリボン財団に加入したそうですね。
私は以前、エイズ患者について理解していませんでした。そしてこの作品に出会い、レッドリボン財団への参加を決めました。撮影終了後、エイズ患者のために公共的に役立つことがしたいと感じたのです。彼等に対してきちんと関心を持てば、彼等がケアされるべき人たちだということがよく分かるでしょう。エイズ患者に対する恐れや隔たりは、無知から来るものなのです。
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