デビッド・マブ「日常生活の中の芸術」
1981年チェルシー・スクール・オブ・アートにてデビッド・マブは美術学士号を取得し、現在はロンドン大学ゴールドスミス校でファインアート学科修士長をしている。デザイナー、詩人また評論家であるウィリアム・モリスの経歴に影響を受けるデイビッド・モスは政治学や芸術の伝統を研究するためにモリスの作り上げた布地を再解釈している。ロンドンのアーティスト、デイビッド・マブのプロジェクトは「フルシチョフの雪解け」として知られるソビエト時代に美術品に応用されたリトアニア文化の研究に数カ月費やした末、発表された。
その頃に芸術家を定義するためのしきたりが生じ始めた。芸術家つまり陶芸、グラス、ステンドグラス、布地そしてカーペットの工業生産に於ける巨匠と呼ばれる職人たちとことである。その「Art Into Everyday Life (日常生活の中の芸術)」と呼ばれたしきたりの手始めは1970年代そして「ブレジネフ恐慌」時代までを通して伸びたのだった。その時期にいくつかの素晴らしい現代主義的な建築物が建てられたのだった。
独立後この歴史や象徴である建築物はソビエト連合にによって価値が減じた。デイビッド・マブは、ふさが飾り付けられたスポート・ルマーニ、ヴィリニュス・キノそして、リトアニア・キノという3つの建築物が組み合わせられた描写と、ウィリアム・モリス(デザイナーとして知られ、大ブリテン島に最初の建築保護団体を設立した)の作品から見い出されたリトアニア模様のデザインをモチーフに兼ね備え、三枚のカーペットを製作した。建築を次世代へ受け継ぐために。
David Mabb: Art Into Everyday Life
会期:2006年1月20日(金)〜3月19日(日)
会場:Contemporary Art Center
住所:2 Vokieciu, 01130 Vilnius, Lithuania
TEL:+370 687 85713
info@cac.lt
https://www.cac.lt
Text: Emanuelis Ryklys
Translation: Yukino Kotake
Photos: Courtesy of Contemporary Art Center © David Mabb