コンタクト・ゴンゾ

PEOPLEText: Mariko Takei

世界各地の旅先でコンタクト・ゴンゾを行う作品「project-MINIMA MORALIA」では、「吉原治良賞記念アートプロジェクト2008」で大賞を受賞されています。美術作家としての活動についても教えて頂けますか?また、メンバーそれぞれが美術の領域で行っている個人的な活動もあれば教えて下さい。

(…むくっと起きて、)「コンテンポラリー・ダンス」と呼ばれている分野で仕事をしていましたが、自分たちがやろうとしていることを考えるとこっちの領域の方が動きやすいだろうと思い、それで「吉原治良賞記念アートプロジェクト2008」に応募しました。本来そういったジャンル的なことはどうでもいいと思ってもいますが、実際に活動は広がりましたね。

「project-MINIMA MORALIA」と名を付けたプロジェクトでは、始めに「シェルター」というキーワードを元にフィンランドへ行き、ヘルシンキの地下空間に広がる核シェルターと、北極圏まで行ってキャンプを張り自然のシェルターである森で撮影をしました。こうして撮影した素材を美術展等で使用しています。
その後、南京トリエンナーレやプラットフォーム・ソウルなどに参加させてもらって、さらに様々なサイトの映像を撮影することができました。核シェルターの映像を含め、そういった映像を六本木クロッシングの展示に組み込んでいます。今、狙っているのはモスクワの地下鉄の駅(「中央」から放射状にのびる地下鉄の各駅は豪華な装飾を施されているらしい)や、ブラジリアのオスカーニーマイヤーの建築群など、多くの人々の共同幻想を巻き込んだ象徴的なサイトです。
メンバーの加藤と金井は京都精華大学でそれぞれ染色と陶芸を学んでいたので、その方面でも自分たちの活動は行っています。

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森美術館で開催中の六本木クロッシングでの出展作品についても教えてください。

コンタクト・ゴンゾという方法論の「都市」というものの解釈です。僕たちが「都市」を生きるための視野、その総体のプロローグです。

パフォーマンスする上で、インスピレーションを受けているものがあれば教えて下さい。

散歩ですね。それから気象現象。ほかには街を歩いている人々の顔つきや匂い、服装、姿勢、体つき、言動。あとは、ナイスな○○○○ですね。

好きな音楽/ミュージシャンを教えて下さい。また、コラボレーションしてみたいミュージシャンやアーティストがいれば教えて頂けますか?

誰とでもいいので、今思いつかないくらいに不可解な仕事をやりたいです。とても大きなものが崩れていく景色を見てみたい、というか関わりたいです。そういったものそのものになりたいです。

今後挑戦してみたいことがあれば教えて下さい。

ドリフト走行、です。

快快「Y時のはなし」+コンタクト・ゴンゾ パフォーマンス
日時:2010年5月15日(土)19:00 開演、16日(日)14:00 開演
※コンタクト・ゴンゾによるパフォーマンスは開演の30分前より開始。
会場:山口情報芸術センター
料金:当日2,500円(前売2,000円)、25歳以下1,500円
※全席自由/コンタクト・ゴンゾ パフォーマンスは無料
https://www.ycam.jp

Text: Mariko Takei

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