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セバ・イバラ

PEOPLEText: Gisella Lifchitz

Mauro Siri
Mauro Siri

アルバムを聞いてみて、あなたの曲は、イメージから作り上げているように思ったのですが。

セバスチャン・ビストルフィが言うには、初めてアルバムを聞いたとき、僕たちがどういう人なのかまだ分からなかったそうです。しかし、音楽を聴いているうちに、いくつかのイメージが心の中に生まれてきて、それらの場所や音楽について視覚化することができたと。それぞれの歌を通して旅をしているような感じになる写真的なレクレーションは、セバの長所の一つであるとマウロはコメントしてくれています。
バンドのつながりというのは、イメージの新たなバージョンを提供することにもなり、だからこそ、互いに補足しあっているのです。

Seba Ibarra
Sebastian Bistolfi

あなたの音楽を聴いていて感じることは、極限の平和状態です。本当にいたい場所はどこなのかが見つかります。この世界は、歌詞とそれを補うメロディーからできていますね。

アルバムでは、それぞれ曲の中に、同じ川の同じ水を違った角度から見ている、というコンセプトがあります。例えば、2つの州を跨いでいる(チャコ州とコリエンテス州)橋についての話をいつもします。僕たちがいつも目にする日没時のこの橋の写真は、コリエンテス側からの写真ばかりです。もし、逆側の写真を撮りたかったら、とてつもなく早起きをしなくてはならないのです。だから、僕は逆側からのこの絵を歌の中で披露しているのです。詩は絵を描くことに似ています。だから、私は歌で景色を描くのです。

最近のライブ活動について教えてください。

今年は、センテナリー・ドモ(百年祭)でレジステンシア市のスカルプチャー・ビエンナーレで演奏しました。様々な国から人が訪れ、非常にパワフルでグローバルなイベントでした。

チャコにおけるカルチャーシーンはどうですか?そこでのあなた方のポジションはどうですか?

今はちょうど再生しているときですね。演奏する新しい場所もできましたし、新しいバンドも現れました。新旧のバンドが健全に共生していますが、公共の場で機会が足りないですね。

ブエノスアイレスで演奏するときと感覚は違いますか?

ええ、違いますね。ブエノスアイレスでは、僕たちの音楽はエキゾチックに受けて止められますので、観客の注目を浴びることができます。チャコで演奏するときは、我々は地元の人間なので、彼らはこのジャンルについて、すでに馴染み深いのです。彼らの注意を引くのは難しいですね。

あなたの音楽マジックは、我々を他の場所に連れていってしまいますね。

そうです、僕たちも演奏中にトリップする感じです。それは時に場所であったり、時に心の状態、つまりは音楽の泡に包まれている感じであったりします。

サンテルモを離れ、残りの日曜日の時間を考えたときに、非常にリラックスしていることを感じた。それは、彼らのアルバムを聞き、ライブをみているときの感情と同じだった。大きな都市のど真ん中にある小さなオアシス。彼らにはとても感謝している。またすぐに会えることを願っている。

Text: Gisella Lifchitz
Translation: Kazunari Hongo
Photos: Gisella Lifchitz

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