アーバン・アフェアーズ・ベルリン 2008
ニューヨーク、ロンドン、パリ、サン・パウロ、ロス、そしてベルリン、多くの大都市にストリートアートが存在する。しかしここ最近、90年代の街の再統合以来、ベルリンがインターナショナル・ストリートアーティスト達を魅了し、ヨーロッパのストリートアートの拠点の一つとなってきている。
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「アーバン・アフェアーズ」は、関連する25人以上ものストリートアーティストを世界各地から紹介する、最もおもしろいショーケースを含む、アーバンアートの展覧会である。ケルン出身であるライアット・アートのヨヘン・クーパーは、この野心的プロジェクトの創始者そしてキュレーターの一人。このプロジェクトは、「バックジャンプス」や「プラネット・プロセス」のような、より有名でもっと確立したストリートアートのフェスティバルの代替基盤を提供しようとしている。
ヨヘンとの短い会話の中で、ストリートアートとアーバンアートの違いについて気がついた。ストリートで見かける作品はストリートアートと呼ばれ、ギャラリーなどの展示で見られる作品はアーバンアートと呼ばれるべきなのだ。
XOOOOX
「アーバンアート」という肩書きとともに、ストリートアートはコマーシャルアート業界の領域へと足を踏み入れた。ストリートアートは、ある程度移動可能であり、その周囲の環境から離すことができるものとなった。
アーバンアートに興味があるのは、もはや現代アートだけではない。デザインもまたその一つである。したがって、「ナイキ・デザイン・チーム」の人たちが、フリードリッヒスハイン地区とプレンツラウアー・ベルク地区の間にある古いビール醸造所で行われているこの展覧会内でトレンドスカウティングしていても、何もおかしいことはないのだ。
醸造所に着くと、その壁に描かれたストリートアートが目に入る。
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そして、夏には夕食とコーヒーを屋外で楽しめる中庭をぬける。
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スタジオ、アトリエ、使われていない迷路のようなスペースを横目に階段を上ってゆくと、「アーバン・アフェアーズ」の展示ルームへとたどり着く。
XOOOOX
参加アーティストの中には、有名なXOOOOXもおり、ベルリン・ミッテ地区にあるサークルカルチャーギャラリーでも個展を行っている。
アーバン・アフェアーズ ー ストリートアート・ベルリン2008
会期:2008年7月5日(土)〜8月3日(日)
会場:Brauerei Friedrichshöhe / Landsberger Allee 54
住所:Richard-Sorge-Straße 43, 10249 Berlin
https://www.urbanaffairs.de
Text: Shintaro Miyazaki
Translation: Fumi Nakamura