ツェーネオン

PEOPLEText: Shintaro Miyazaki

c.neeon(ツェーネオン)は、ベルリンを拠点に活躍するテキスタイルデザイナーのクララ・レスコバとファッションデザイナーのドレーン・シュルツのファッションブランド。2001年から共に活動し、2004年にレーベルを立ち上げた。彼らの服は、カットアップされた非常に手の込んだテキスタイルデザインやドイツらしいシャープさ、ネオポップアートとエレガントなストリートウエアを掛け合わせたようなスタイルだ。

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front: Clara Leskovar, back: Doreen Schulz

2005年、フランスで開催された第20回目にあたるイエール・モード&写真フェスティバルに招待され、そこでグランプリを獲得。更に同年、当時「日本におけるドイツ年」だった日本で、代官山にあるヒルサイドテラスにてドイツ新世代のファッションデザイナーを紹介する展覧会「moDe!」が開催され参加しました。トップショップのコレクションを発表し、ロンドンファッションウイークでもショーを行いました。2006年にはドイツ工芸博物館で私たちの展覧会が開催されました。

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Vogelhochzeit – AW08/09 Photo: © Alex Kohout, Casting: Martin Franck, Make-Up: Feride Uslu

服を作る時、何から影響を受けていますか?

クララ:私たちは、バウハウスの理念を受け継いでいるベルリン・ヴァイセンゼー美術大学で学んだということもあり、バウハウス期の建築やファインアートに影響を受けていると思います。他にはウィーン・ワークショップやアールデコ、ロシアのコンストラクティビズムなど。あと、ソニア・ドローネー・テルク作品にある素敵なカラーパターンも好きです。

ドレーン:私たちが通った大学は、異なった学問分野をまたがって勉強する大学で、それはバウハウスのモデルそのものです。私たちが一緒に活動するのもそういう理由からです。大学では同じコースをとってました。

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Vogelhochzeit – AW08/09 Photo: © Alex Kohout, Casting: Martin Franck, Make-Up: Feride Uslu

お二人はどのように一緒に仕事をされますか?

ドレーン:クララがテキスタイルデザインを担当しています。生地、プリント、柄のデザインから制作まで全てです。私が服のデザインを担当し、裁断や裁縫をします。

クララ:コンセプトを考えたり、最終デザインについては2人で話合うことが多いですけどね。

ドレーン:服の形が表面のデザインに影響を与えたり、その逆だったり。私たち独自のプリントしか使いません。。生地はいろんな色を多く使っていて、テキスタイルデザインには力を入れています。

クララ:他の企業からプリントものの生地を買うことはないですね。

どこで製作されていますか?

ドレーン:自分たちのアトリエでプロトタイプを作ります。製造の一部はドイツの東、ザクセンで行い、イタリアでも行ってます。クオリティの高い仕事が好きです。持続可能な製品作りを心がけてるところと一緒に作っていきたいです。貧しい国から搾取するようなやり方には反対です。

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Sharing sectrets – A/W07/08 Photo: © Alex Kohout

ツェーネオンについて説明してもらえますか?

ドレーン:最初にお話したように、ベルリン・ヴァイセンゼー美術大学で学んだことが最初の始まりです。当時ファッションデザインを教えていたエヴァ・ミュッケ教授の影響を強く受けました。エヴァは1981年から教えていて、旧東ドイツ時代から数多くのファッションのことを手がけていました。

クララ:エヴァは東ドイツバージョンのヴォーグと言われるシビリーの仕事もしていました。

ドレーン:それで、2004年に卒業し、後に受賞することとなったファッションコンペに応募するまでには、いくつかのコレクションをやりました。

クララ:その受賞したイエール・モード&写真フェスティバルというコンペのグランプリは、ヨーロッパの若手ファッションデザイナーが獲得する最高の賞の一つなんです。獲得する賞金の大きさということよりも、ファッションデザイナーとして世の中に出て行くための素晴らしい機会を与えてくれるんです。私たちは、1年間プロモーションサポートしてもらい、イギリスの革新的なファッション小売店、トップショップのコレクションを行うことができました。

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