木村浩一郎
PEOPLEText: Kazumi Oiwa
仙台を拠点に、ショールーム「International」をオープンさせ、国内外で活躍しているデザイナー、木村浩一郎。日本の伝統技術である漆器をベースに、アートからインテリアに至るまで、伝統を重んじながら独自の形を確立してきた。また数々の展示会に作品を出展し、世界の様々な企業からオファーを受けている。
最高に美しいものづくりを目指し、その道を歩み続けているという木村氏にお話を伺った。
自己紹介をお願いします。
ファッションデザイナーを目指し活動していたとき、尊敬するデザイナーから家業を受け継ぎ新しいことにチャレンジすることに生きる意味があるのではと助言され、漆器業を受け継ぎ、ミラノサローネ等国内外でデザインを発表し、現在は、アートからハイテクにいたるまで、国、県、市から国内外の様々な企業と活動をしております。
デザインを学校などで学んだことがないそうですが、なぜインテリアデザイナーの道に進まれたのでしょうか?
今も基本は、漆器業で、自分がアーティストとしてやりたいとか、インテリアデザインをしたいとかということを自分から手を挙げたことはないのですが、様々なところからお声をかけていただき活動の幅を広げていただきました。今は、90%がアートの仕事です。
NEW WAVE, GOLD Cup, Saucer & Spoon Set, 2006
なぜ、拠点を仙台に置いているのですか?
もちろん自分の街を愛していますし、今でも憧れさえ持ってます。
世界中いろんな街を歩きましたが、やはり、美しいです。
Haute-Couture “Swarovski”, Prtable Ashtray, 2007
木村さんの作品は従来の漆器から通ずる暖かみや優しも感じられますが、シャープでどこか奥に秘めた激しさを感じます。なぜこのような作品に至ったのでしょうか?また何から発想を得てますか?
パンク全盛時に「All or Nothing」の青春時代をすごし、三島やメープルソープやパラジャーノフ、キューブリック、ジム・ジャームッシュにかじりつき、きちがいなまでのエレガントさということを教えてもらいました。ノーコンかもしれませんが、ストレートなメッセージを世の中に投げ込みたいと考えております。
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