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「12:12 時間の概念」展

HAPPENINGText: Emanuelis Ryklys

12:12」展は、12人のポルトガル人デザイナーが「時間の概念」というテーマのもとに具体化した作品を展示するというもの。ファブリカに加え、リスボン大学ファインアート科とポルトガルデザイナーズ協会の協力のもと、12の作品がリスボンのファブリカ・フィーチャーズで披露された。

ファブリカ・フィーチャーズについて知らない人のために少し説明する。ファブリカ・フィーチャーズは、リスボン、パリ、イスタンブール、香港、ボローニャなど、様々な都市にあるカルチャー&コマーシャルスペースのネットワークで、地元アーティストの展覧会や、コンサート、ビデオ上映、ライブパフォーマンス、ワークショップ、レクチャー等を行うことを主な目的としている。ファブリカ・フィーチャーズ内にはまた、様々なカルチャープロダクトのための部門があり、CD、本、ビデオ、世界中のアートやデザインマガジン、ファブリカが制作した、または世界中からセレクトされたデザインオブジェクトなどを扱う。


Rita Botelho, “Playtime”

初めの作品は、リタ・ボテリョによる「プレイタイム」。彼女が示唆するように、時計は今日の欠かせないオブジェクトになっている。時間に追われるグローバル化した慌ただしい世界で、私たちの進行を統治する。それは1967年にジャック・タチが映画「プレイタイム」の中で明らかにし、批判した、無意識にロボット化した人々が住み着くこの世界だった。リタの時計は、シルバーとゴールドの16mmフィルムのブリキでできた掛け時計で、ライフリズムをセットし、私たちをジャック・タチの映画のキャラクターにすることを可能にする。この時計には、接着剤やねじが一切使われておらず、簡単に組み立て/解体ができ、再利用が可能だ!


Goncalo Pimenta, “Sun Clock”

ゴンカロ・ピメンタによる時計は、永久式太陽時計をトリビュートしたもの。影が、もはや地球の回転の表象ではない動き、個人の1日の周期で循環する。とても微細で裸眼では捕らえにくい影の動きをもつ古典的な時計とは反対に、リアルタイムのスピードで動く。

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