フリーズ・ロンドン 2006
HAPPENINGText: Sayaka Hirakawa
同ギャラリーで一番目をひいていたのが、チャップマン兄弟によるライブポートレイト・ペインティングセッション。小さな小屋の中で、ふたりがもくもくとモデルを描く。それを両サイドの入り口からオーディエンスが息を殺してみつめる、というなんとも不思議な空間。
Chapman brothers
できあがったらモデルと一緒に写真をパチリ、そこへ奥さんとベイビーが顔を出して、というところまで冗談のようなインスタレーション。テキサスのリードシンガー、シャーリーンはどちらにも描いてもらってごきげんだったとか。
Jason Bodge, Rubies inside of a owl
変わってパリ3区にあるイヴォン・ランバートギャラリーで気になったのが、この作品。気になったのは私だけではない。小さな子供たちが心配そうな顔を寄せあって、輪になって座っていたのは、アーティストのジェイソン・ドッジも知る由もないだろう。目を閉じて、横たわるフクロウをぐるりと取り囲むのは、アメリカンフォトグラファー、ナン・ゴールディンの作品。そのセクシーで退廃的な雰囲気とが絶妙にマッチした空間だった。
Richard Deacon
会場外の公園部分にあるスカルプチャー・パークでは、サラ・ルーカスやピーター・コフィン、リチャード・ディーコンの作品が見られる。アート祭りに17ポンドも払いたくない!という方にはこちらがオススメ。
Frieze London 2006
会期:2006年10月12日(木)〜15日(日)
会場:Regent’s Park
住所:1 Montclare Street, London E2 7EU
TEL:+44 (0)20 3372 6111
https://frieze.com
Text: Sayaka Hirakawa
Photos: Sayaka Hirakawa
