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「インターフェイス:アート&テクノロジー」展

HAPPENINGText: F. Lennox Campello

最近ヴァージニア州立大学を主席で彫刻学士課程を卒業したニューヨークのクレア・ワトキンズ。今回の展示は、彼女にとって大ワシントンDC地域における最初の晴れ舞台であり、コレクターと批評家、両方の関心を集めるため、モーターと磁力を使用した4つの彫刻作品を展示している。


“Wall” by Claire Watkins

ギャラリーで一番大きな壁に、2つの3部作と一つの2部作からなる3つの彫刻のアレンジを展示している。それらは銅板にインクとアクリル塗料でエッチングされ、壁に固定せずに、小さなモーターを隠すためのプラスチックの枠から投影された。隠されたモーターは小さな磁石を回し、磁石は、順番にピンと鉄のやすりくずをエッチングの表面で飛び跳ねさせたり動かす。

その光景にまるで催眠術をかけられているかのように魅了される。『生きているみたい』見物人のある女性はそうコメントし、首を伸ばしてエッチングの後ろに何が隠れているのか見ようとしている。彼女の作品の一つに、「パラサイト」と名付けられたものがあり、これにワトキンズは銅のやすりくずをひとつかみ円を描くようにちらし、海草のように波形にした。『生きている菌類のようでもある』通りがかった人が付け加える。


“Flock of Needles” by Claire Watkins

ギャラリーの一角で、四角い磁石、透明なプラスチックのブラケットから吊るされた四角い磁石がゆっくりと回転している。その作品「フロック・オブ・ニードルズ」の一つのアプローチとして、見物人は多数の針に注目し、目に見えない磁力、ギャラリーの壁と床の間を浮遊し、宙をダンスしたり移動したりするマグネットによる官能的で一度として同じ動きをしないダンスにひきつけられた。『その作品は雲の巣のように繊細』美術評論家のジェシカ・ドーソンはワシントンポストの中で書いた『そしてまるで魔法のようだ』と。


Kathryn Cornelius

針のダンス作品から数段上がったところに、キャサリン・コーネリアスの最近のビデオ映像がiPodをつないだデジタルプロジェクターからひっそりと上映されている。スクリーン上に雲が浮かんでいるのが見え、それと同時にイヤホンから飛行機のエンジンの低いうなり音が聞こえてくる。コ−ネリアスはこの映像を使い、彼女が繰り返してきたテクノロジーの一連の研究を続ける。

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