「インターフェイス:アート&テクノロジー」展

HAPPENINGText: F. Lennox Campello

スコット・ハッチソン は(ここ数年間)ペインティングと映像の間のジャンルを行ったり来たりしていた。この展覧会で彼は三つの作品を出展した。


“Chatter” by Scott Hutchison

作品「チャッター」でハチソンは自分の口を様々な形に描いたひと続きにした映像作品をギャラリーの壁に投影している。『I don’t know』と、それは声には出さず見る者に言う。ハチソンによる二つ目の作品は誕生・進化・そしてやがておとずれる滅亡の記録映像であり、またアーティストの木炭肖像画ビデオ映像の隣には、最後の作品であるしわくちゃになった紙のデッサン、紙そのものがひっそりと展示されている。


Thomas Edwards and Scott Hutchinson

仲間のアーティスト、トーマス・エドワーズと共に、ハッチソンはまた彼の様々な形の目を描いた12の作品を出展した。非常に珍しいリアルな方法で描かれた油絵が、新品のビデオケース〈その隙間から複数の目があなたが歩いていくのを“目”で追う〉の隣にある。そして彼らはエドワーズが12の油絵全てをビデオテープに記録したように、三つの探知機を使い、常にハッチソンの複数の目が見物人を目で追うようにプログラムし、実行した。そしてときどき、彼の声があなたにささやく。


“Blame” by Thomas Edwards

『津波警報システムが十分ではないのはおかしいだろう』動作感知器によって知らされた幽霊の白い手のようなエドワーズのとがめるような声は叫び、見物人を責めるような指は注意を向け、指差した。そばを通る人誰に対しても容赦ない追跡は、エドワードの作品「ブレーム」による数ある非難の一つである。

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