「メイキング・ビルディング」展
開催数週間前、僕らが住む場所の近くにその展覧会のポスターは貼り出された。そのポスターの上品なグラフィック、スペース取りに引き付けられた。とてもシンプルなのだが、フォルム、書体、色のコンビネーションがスペース一杯広がっている。
「メイキング・ビルディング」展は建築家の想像力と職人の技術における距離を明らさまにした。ビルを作る過程、ビルをデザインする取り組み方、資材、技術、デザインとの関係、なによりもコミュニケーションとの関係。
6つの出展者から出展された作品は、原理原則、コラボレーション、実験というものが一手に集められていた。ショーケース設置、実践工程、可能性、環境、革新、発展性、創造性、多様性、伝統、最先端、などなど。
展覧会の多くの作品において興味深いのは職人の技術。これら人の手で作られたものの質にひどく驚嘆した。実践技術がそれらの作品に世界で一つしか無いというユニークさとオリジナリティーを与えている。
Tono Mirai, NEST=0, Photo: Joanna Scott
特に遠野未来建築事務所の「NEST=0」、アーキテクチュアル・グラス・センターの「STRATA FUSED GLASS BLOCK WALL」そして、ウシダ・フィンドレイ・アーキテクツの「VORTEX」という作品には強い感銘を受けた。
Mark Prizeman, Architectural Association, Photo: Joanna Scott
クラフト・カウンシルが面白い。もちろんその展覧会のことだが、イベント、ワークショップ、コンペティションも面白いので、サイトで何が開催されるのか調べてみる価値がある。ショップやカフェも良いのでお勧めだ。
Making Buildings Exhibition
会期:2001年4月12日(木)〜6月17日(日)
会場:Crafts Council Gallery
住所:44a Pentonville Road Islington, London N1 9BY
TEL:+44 (0)20 7278 7700
https://www.craftscouncil.org.uk
Text: Karl and Yasmeen
Translation: Eriko Nakagawa
Photos: Joanna Scott