デビッド・クゥイルズ・グイロ

PEOPLEText: Mariko Takei

シフトでも過去に特集したROJO®(ロホ)マガジンがバルセロナで誕生して8年が過ぎた。アーティストやクリエーターが参加し、世界中で雑誌だけでなく、DVDやアーティスト本、展覧会や講演会、オンラインショップなど、あらゆるメディアやイベントへの露出が増加していった。その設立者であり、CEOを務めるデビッド・クゥイルズ・グイロは、時代に遅れないようにと、ROJO®流の新しいやり方で2001年から活動を続けてきた。

デビッド・クゥイルズ・グイロ

自己紹介をしていただけますか?

デビッド・クゥイルズ・グイロです。1973年にスペインのエルチェで生まれました。妻のグラツッエラ、自慢の息子オリビアと生まれたばかりのマルティナと住んでいます。ROJO®を2001年に立ち上げ、その時からCEOをやっています。

2001年3月にROJO®ができてから、40人以上の関連したディレクター、80人以上のアート寄贈者、37カ国に及ぶ流通ネットワークなどと提携し、国際的なビジネスを構築してきました。ROJO®マガジンを34号刊行し、ルガールマガジンのDVDを2号プロデュース、37冊の単行本、93の芸術展覧会開催、600以上のイベントの促進を世界中で行ってきました。アーティストが参加して楽しんでもらえるようにと様々なメディアにアプローチして特別イベントを企画したりもしてきました。

クリエイティブなネットワークやプロセスについての講演も以下に挙げる様々な場所で行ってきました。
ニューヨークセルバンテス文化センター(アメリカ)、国際アルコアートフェアー(スペイン・マドリッド)、ハングラム・デザインミュージアム(韓国・ソウル)、エリサバアートスクール(スペイン・バルセロナ)、クエンカ大学(エクアドル)、CESCコパカバーナ(ブラジル・リオデジャネイロ)、ヨーロッパ文化基金(オランダ・ロッテルダム)、マラガ大学(スペイン)、 コロフォン(ルクセンブルグ)、ヨーロッパデザイン学院(スペイン・マドリッド)、セルバンテス文化センター(モロッコ・カサブランカ)などです。
拠点はバルセロナに置きつつ、ブラジルのサンパウロに移り住もうと考えています。今はその準備で、その両都市をいったりきたりしています。

ROJO®での役割を教えてください。

いろんなことをやりますが、主にクリエイティブディレクションや、ROJO®の全コンテンツ、プロジェクト、イベントなどキュレーション活動や新しいプロジェクトのサポートも行っています。

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ROJO® presents Dynamic Equilibrium, a site-specific installation as part of Milan Design Week, in Zona Tortona. Artist: Anna Taratiel aka Ovni. Art direction: Lorenzo Gatti.

ROJO® は世界中でギャラリーを運営したり支援したりしています。ギャラリーネットワークの主な特徴は何ですか?

最終的なゴールとしては、新しいアートに対してお互いに同じビジョンを持っているギャラリーを多く作っていくことで、様々な都市、国、大陸に、世界規模の、より強固なその輪を築きアート身近に楽しめたらと思っています。

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