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BD4D

PEOPLEText: Tim Spear

世界的なイベントを行うホクストンのデザイン会社BD4D(By Designers 4 Designers)。オンラインデザイナーの間でカルトステータスを達成するまでにイベントを成長させたライアン・カーソンとライアン・シェルトン。BD4Dとは何か、どこから来たのか、どこに行くのかをお二人に伺った。

まずはBD4Dについてのアイディア、そしてそのアイディアが生まれたきっかけについて教えて下さい。

カーソン:BD4Dは、先鋭のメディア・アーティストの集団で、世界中での小規模なイベントの開催に関心を寄せています。クリエイティブなコミュニティーの団結を深めたい、お互いにインスパイアし合い、励まし合えるような関係を築きたい、という思いからこのアイディアに辿り着きました。ロンドンには、デザイナーが一同に集まれるようなきっかけのようなものがほとんどなかった。だからこそ、みんなで集まれて、みんなにとって何が重要かについて話せる術として、BD4D が始まったのです。その重要なこととは、クリエイティビティです。

イベントはいつも大体200〜300人規模のもので、オーディオ・ビジュアルの機材とバーがひとつあるような、小さな会場で行われます。その回ごとにフィーチャ−されるアーティストがいて、彼らの作品がショーケースされたり「3ミニッツ・マッドネス」という、短いプレゼンテーションが何回が行われたりします。全体的にはすごくくつろぎ感のある、リラックスしたものです。そういった感じのイベントなので、「クリエイティブ・ファイト・クラブ」という名称をつけています。

この活動に興味を持ってる人は着実に増えていますし、世界各地で独自のBD4Dのイベントをキュレ−ションしたい、といった問合せいただくこともあります。イギリスにいる僕らから、海を渡って世界中に向けて、このムーブメントは多くのクリエイティブの手によって広がっているのだと思います。

BD4Dがここまで人気のイベントになったのは、なぜだと思いますか?

シェルトン:ほとんど全てのイベントがフリーで行われてきたのが、人気の秘密ではないかと思います。利益とかは関係無しに何かを感じることが好き。仲間の最新で素晴らしい作品の発表を楽しんだり、お酒を楽しんだりといった雰囲気が人を引き付けるのだと思います。

カーソン:何をみんなが欲しているか、何を、あるいは誰をみんなが見たいのか、という点に関しては、僕達は幸運にも完璧なタイミングで察知できたのだと思います。先鋭のメディア・クリエイティブの間には、みんなでひとつになり、それぞれの作品、インスピレーション、抱えている悩みについて話し合いたい、という強い思いがありました。そんな彼らにとってBD4Dは、そのようなチャンスを与えてくれるイベントです。プラス、プレゼンテーションの質のレベルがかなり高い、という点も重要なポイント。これまでにも、世界中の先鋭メディア・デザイナーの素晴らしい作品をいくつか紹介できてこれたのも、ラッキーでしたね。

これまで行ってきたイベントへのサポートや、まわりからの感心の高さには、当事者である御本人でも驚かれているのではないのでしょうか?

シェルトン:世界中からデザイナーのみなさんが集結してくれるのは、本当にすごいことですよね。これは僕ら二人にとっても、デザイナーと新しいメディアの間に、何かしらフィジカルなインタラクションが必要とされている、ということが明らかな現象です。

カーソン:もちろん驚いてますよ。僕らはよく後ろの方で眺めながら、何がどうしてこんなにもあっという間に物事が進んでいくんだろう!と不思議に思っています。

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