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ピピロッティ・リスト「アプリコッツ・アロング・ザ・ストリート」

HAPPENINGText: Terevision Ruiz

超前衛的な現代アートに興味があれば、必ずチェックして欲しいのが、マドリッド市内にあるスペインで最も重要な現代アート美術館・ソフィア王妃芸術センターだ。ここで、近年最も評価の高い視覚芸術家の一人であるピピロッティ・リストの展覧会「アプリコッツ・アロング・ザ・ストリート」が、2002年1月6日まで開催されている。

美術館の3階で開催されている本展では、ピピロッティ・リスト(スイス、1962年)の1994年以降の作品から代表的な5つのビデオインスタレーションを見ることができる。彼女のビデオインスタレーションは、ポップカルチャー、テクノロジー、セクシュアリティが混ざり合っている。彼女の作品では、飽和した色が無限のファンタジーに融合し、日常の経験に対する独特の反射的なアプローチを実現している。リストは、女性らしさといった継承されたパターンを破壊しつつ、ユーモアに満ちた非常に遊び心を彼女の作品に取り入れている。


Pipilotti Rist “Ever Is Over All” (1997)

展覧会は、駐車中の車の窓を巨大な花で壊しながら、通りを楽しそうに歩いている女性の物語「Ever Is Over All(永遠は終わった、永遠はあらゆる場所に)」(1997)から始まる。通りすがりの人は、驚くどころか、その行動に満足しているようだ。隣の部屋の角に投影されている「Sip My Ocean(わたしの海をすすって)」(1996)。この映像作品では、水中で撮影されたクローズアップと「魚眼」レンズによって変形されたショットが鏡像と共にシンメトリーに表示され、観客に催眠的な効果を与えている。


Pipilotti Rist “Blue Bodily Letter” (1992/1999)

同様の雰囲気を持つ映像作品「Blue Bodily Letter(身体上の青い文字)」(1992/1999)は、カラフルな宝石が点在する体の手の上に浮かぶ4センチのCCTVカメラを使用して録画された。続いて現れる「I couldn’t agree with you(あなたに大賛成)」(1999)は、スーパーマーケットの中を歩いている女性の額の上に雲が現れ、夢の中での世界のように、女性の本能的な考えをイメージとして示していく。

最後のインスタレーション「The Room(部屋)」(1994/2000)は、不思議の国のアリスの世界のように巨大なソファと椅子、ランプ、ドアなどの家具を備えたリビングルーム。テレビだけが通常のサイズで、訪問者は、リストが制作した5つのビデオと9つのインスタレーションの断片を、リモコンを操作し14のチャンネルから観ることができる。

Pipilotti Rist “Apricots along the Streets”
会期:2001年10月3日(水)〜2002年1月2日(水)
会場:Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofia
住所:Santa Isabel 52, 28012 Madrid
TEL:+34 917 74 1000
https://www.museoreinasofia.es

Text: Terevision Ruiz
Translation: Sachiko Kurashina
Photos: Courtesy of Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofia © Pipilotti Rist

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