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陳箴(チェン・ゼン)展「沈黙の音」

HAPPENINGText: Lola Dousse

パレ・ド・トーキョーで開かれた展覧会「沈黙の音」は、今まで待ち望まれていた、中国人アーティスト・陳箴(チェン・ゼン)のパリ初の展覧会だ。チェン・ゼンは、1995年に上海で生まれ、1986年にフランスに移住した。チェンは自らを国際的アーティストと位置づけており、彼の作品には世界の東から西までという、国境を越えたバックグラウンドが反映されている。


Precipitous Parturition(急峻な分娩), 1999

現代アートを展示するパレ・ド・トーキョーのオープンから2年後、チェンは1999年にこの場所を訪れ、ここで大規模な展覧会を開こうと考えた初めてのアーティストだ。そしてついに今、彼のアーティスト人生における、不朽の13作品をこの場所で見ることができる。この展覧会は、3つの人間に関するテーマで構成されている。

– 人間の自然とのつながり。物質主義の消費社会へ批判を投げかける。
– 人間と自然の共存に対する誤解。作品は政治的批判の立場をとる。
– セラピーと瞑想。これは彼の作品の中枢を担っている。彼は、医者と患者の関係、そして彼自身の病気に疑問を投げかける。チェンは事実、東洋医学の医者になろうと考え、その結果、哲学的なアートになっていった。チェンは、アートは彼自身の治療になると考え、さらに言うと、社会全体の治療薬となると考える。


Jue Chang (The last song) – Dancing Body/ Drumming Mind, 2000

椅子やベッドが、太鼓をたたくように、傷められたかのように見える、「治療具(最後の歌)」というこの作品は、彼自らが治療をしたいのだという願望を表現している。


Diagnosic Room, 2000

100を越える薬草のある「診察室」は、医者になりたいと考えるチェンの、夢の部屋である。薬は巨大な収納庫から、視覚、嗅覚、聴覚、触覚による診察に従い、選ばれる。このようなアプローチに見られるとおり、彼は、医学に強い関心を抱いていたのだ。


Purification Room, 1991/2003

「ピューリフィケイション・ルーム」(浄化部屋)は、1991年に制作され、彼の妻とアシスタントのヒュー・ミンの協力により、パレ・ド・トーキョーでの展示が実現した。チェンはこの作品を「モノクロの墓」と題した。彼は、砂、蝋、土、石膏、石、木、皮などの自然の素材をよく使い、作品のあちこちに、産業社会への訴えを表現していた。『私が使う自然の素材は、どこから生まれたものか、そしてあるサイクルを終えた後、どこへ帰るべきかを知っている。自然の素材とはつまり、清浄装置だ。使われた後のものを浄化するために、ここにあるのだ。』と彼は述べている。

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