ニューアート
エドアルド・カンプザノは、ニューアートを支えるアーティスト。彼の個人的サイトの最新版である「ニューハウス」は、つい半年前に作られたばかり。ここで多くの事に取り組んだ彼は、スペインのデザイン界におけるニューウェーブを代表するアーティストの一人となった。彼のサイトは、ピュアで実験的な優れたグラフィックをエレガントなフラッシュで表現している。
彼はまた、アティコ・マガジンのクリエイターの一人で、そこではデザイナーのコラボレーションと新しいプロジェクトをプロモーションしている。
オンラインプロジェクトについて
NEUART.NET、ATICCO.COM など、他のアーティストとのコラボレーション。
オフラインプロジェクトについて
初めは、伝統的なグラフィックデザイン、出版物、 CD-ROM などをいくつか手掛けました。新しいメディア表現と情報の民主化はネット上で行っています。ですが、自分の仕事範囲をピクセルの中に限定してしまいたくはないのです。最近では、イナーティアのアルバムの作品を仕上げました。
自分の作品を定義するとしたら?
インターネットがそうであるように、中間地点の可能性を引き出すことに興味を持っています。そういうことは未開拓の分野で、何か変わったことをさせてくれるプロジェクトは、ほとんどないでしょう。グラフィックの要素だけではなくて、テクノロジーの面でも。ですから、今のところ僕は楽しめるプロジェクトに限って、それについて学び、読んで、リサーチし、そして何より考えることに重点を置いています。すでに勉強しなくちゃいけないことは、かなり沢山増えました。ちょうど今の新しい傾向は、オーガニックの物です。ユーザーが育て、それ自体の生命を持つオーガニックなサイト。こういった物は、これから出てくる、とても面白いサイトへと繋がっていくのではないでしょうか。
ニューアートがアナーキーなのは、僕の経験をアップロードできるようにすることが唯一のゴールで、どんな形でも良いので貢献しようと頑張っているためです。この場合、提示しなければセキュリティーコピーと同様に忘れられたCDとして封印されてしまうだろうアイディアを示すための経験というものがこの目的になります。方向性や、商業的な応用性がないというで簡単に拒絶されてしまうアイディアが沢山あります。
アティコは、それとはまた別です。オスカー・モンタネスやミゲル・メディナと一緒に、様々なデザイナーのミーティングポイントになるようなサイトの必要性を考えました。実は、少しずつ達成できたらいいなという目標はいくつかあるのですが、一方で共同のプロジェクトをプロモートしながら新しいデザイナーのサポートも行い、もう一方では、ネットに登場するものに関するインフォメーションサービスを提供する。アティコはウェブサイトそのものというよりも応用方法の発射装置として認識されています。僕達は、スペインのインタラクティブデザインコミュニティを強化し、紹介していくことに重点を置いています。
スペイン国内のインディペンデント・デザインの状況をどう思いますか?
スペインには、多くの優れたデザイナーがいます。とても面白いプロジェクトや、前向きに進み続けることを本当に楽しんでいる人々がいます。今のところスペインのウェブデザイナーは、小さなグループの中に自分達を封じ込めていて、ちょっとばかばかしく思うこともあります。でも、状況はだんだん良くなりつつあるようです。
国際的な視野で見るとどうですか?
毎日様々なプロジェクトに出会い、とても感動させられます。それは、私達が未知の世界にいて、新らしい土地を毎日活気づけていくという事と通じるように思えるのです。
尊敬するスペインのデザイナーは誰ですか?
スペインで尊敬する人は沢山います。ヴァサヴァ、エリア3、エクスノグラフィクス、 イノサナ、アベル・マルティネス。そして彼ら以上に好きなのが、オスカー・モンタネス。毎日、彼からは必ず新しいことを学ぶことができるます。
将来のプロジェクトは?
ESTENOPEICA.COM、次号のアティコ、そしてスペインのデザイナーをある都市に2日間集めるようなイベントを計画中です。
Eduardo Campuzano
www.neuart.net
neu@neuart.net
Text: Aticco
Translation: Naoko Ikeno