アンディー・スロプセマ
PEOPLEText: Mayumi Kaneko
今月のカバーデザインを制作してくれたのは、フラッシュを用いた繊細で独特のスタイルで作品を作り上げている、アンディー・スロプセマ。それは彼のサイト「コンバイン」の他、レメディ・プロジェクトでも見ることができる。
以前SHIFTでも紹介したツリー・アクシスやジュース・デザインなど新しい才能が続々と誕生するサンフランシスコで活動する彼に、そのシーンや様々な事象を聞いてみた。
まずはじめに、自己紹介をお願いします。
アンディー・スロプセマ。サンフランシスコ在住のグラフィックデザイナーです。
コンバインの活動について教えてください。
コンバインは、あいまいな事象や探究への欲求を情報として扱ったり、実験的なことをする場所としています。
いつも私達は自然なかたちで多くの可能性を秘めた多岐に渡るコラボレーションをする場にしようと考えているのです。
レメディ・プロジェクトなどにもインタラクティブな作品を提供していますが、心掛けている点は何ですか?
人々が経験したり創造していくプロセスというものに興味があります。それはいつも明確にはっきりとしている訳ではありません。例えば、遊びたいというような時に、何をするかというのは人それぞれ違うように、正しいとか間違っているとか、答えが一つではないからです。
今回、SHIFTのカバーデザインを制作していただいたのですが、何をイメージしたのですか?
始めに「シフトする」ということを考え、ランダムに変化しつづけるものを作ろうと思いました。そして、フラッシュでいくつか作ってみて、ちょっと違う感じがしてきたので、「ランダムに」することに重点を置いてみました。そして結果的に完成したものは、決してランダムではないのですが、「シフト」する感覚を感じとれるものになったと思います。
では、今興味のあることは何ですか?
コンストラクトという会社で働いていますが、デザイナーやプログラマー、皆とても才能のある人達ばかりで、彼らと一緒に何かを作り出していくことに興味があります。自分自身JAVAなどの専門的な知識がなくても作り出していけるということについてです。
サンフランシスコについてお聞きしたいと思います。新しい動きはありますか?
まだ始まったばかりですが、ツリー・アクシスはとても素晴しいと思います。
サンフランシスコで活動することについてどう思っていますか?
インターネットやデザインに限らず、何をするにしても活動の拠点にすることができるので、この場所はとても気に入っています。いつも新しい動きがあって、とてもインスピレーションを受けます。完璧だと思います。
日本についてはどう思いますか?
まだ行ったことはないのですが、近い内に本当に行きたいと思っています。興味深い大量のビジュアルが溢れ、とてもエキサイティングなエネルギーが加速していっているように思えます。
Text: Mayumi Kaneko