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シノンブル

PEOPLEText: Krister Olsson

2001年くらいから、 ベイエリアのウェブデザイナーの数が大きく減少してきている。一般的にそのほとんどは、この場所を去ったためのようだが、(最近の人口調査では、サンフランシスコは今も人口を減らしているが、カリフォルニア全体としては増加している)、サンフランシスコへ最初に来たときのことを忘れられず、ここにまだ住んでいる人も多い。

アンディー・スロプセマは、そのような人の一人だ。彼の作品は、シフト読者ならご存じの人も多いかもしれない。マット・オーエンスの「CODEX SERIES 2」へのコントリビューションや、今はもう存在しないが、彼のウェブサイト「コンバイン」は、フラッシュを使った初期のウェブサイトの一つで、デザイン界では今でも語り継がれている。

しかし近年、アンディーは、自身のバンド、シノンブルに情熱を傾けているようだ。『ドットコム・バブルがサンフランシスコで弾けた時、インタラクティブデザインの商用的な部分は、僕に悪い後味を残しました。そこで、私のクリエイティブなエネルギーを音楽に集中させようと決めたのです。』

アンディーは、サンフランシスコのデザイン会社で働き始めた当初から一緒に曲を書いていたという、ガブリエラ・マークと組んだ。 彼らは、90年代中頃のインディーズ・ロックや、モグワイやゴッドスピード・ユー・ブラック・エンペラーのようなバンドの音を共有していたという過去もあり、息はぴったりだったそうだ。彼らはこつこつと曲を作り、様々な地元ミュージシャンとライブを重ねた後、真剣にこの道でやっていこうと決意し、シノンブルは生まれた。

彼らは自らの音楽を “柔らかいノイズをまといながらも鋭い音のロック” と表現する。彼らの音楽は催眠的で、人を引き込み、そしてよく不協和音を使う。退屈な、企業用ウェブ・プロジェクトをこつこつこなすあなたを連れ出すには、完璧な音楽と言える。

シノンブルは、ボーカルとギターはガブリエラ・マークス、ドラムがマット・リケッツ、そしてベースとギターがアンディー・スロプセマ。彼らのウェブサイトでは、写真やMP3もあるので、ぜひ、チェックしてみてほしい。

Text: Krister Olsson
Translation: Naoko Fukushi
Photos: Triggerfinger

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