KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2017

HAPPENINGText: Alex Hiroki Coles

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山茂堂「結婚式」1870年代 フランス国立ギメ東洋美術館 写真コレクション © MNAAG

虎屋 京都ギャラリーで行われた「Theater of Love」では、フランス国立ギメ東洋美術館の写真コレクションを公開した。このギメとKYOTOGRAPHIEの共同企画は第2回以降毎年続けられている。写真の創生期に活躍したパイオニアたち、フェリーチェ・ベアトなどの外国人写真家や日下部金兵衛などの日本人写真家が記録した当時の文化や風景は日本についての新たな洞察の機会を与えてくれる。

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ヤン・カレン「ノコ I / 牧神祭具店 / 京都」2017年 © Yan Kallen

無名舎では、同時開催のサテライトイベントKG+で昨年自身の作品「No coming / No going」がKG+AWARDを受賞した、香港を拠点に活動するアーティスト、ヤン・カレンによる 「Between the Light and Darkness」が展示された。光と闇に象徴された最近のシリーズ「Rhythm of Nature 」は反復と継続、対立と対比の世界にフォーカスしている。展示の中で目を惹いたのは、神具の鏡職人・木工職人・茶会の釜職人とのコラボレーションにより手作りされたカメラオブスキュラである。暗い空間に小さな穴を開け光を入れることで外の世界が映し出される。そのシンプルな構造に、私たちが現在カメラとして使用しているものの起源を見ることができる。ヤンのそれは冬から夏にかけての気温の変化による年輪が刻まれた日本檜の木箱と金属製鏡を使用して、京町家の中庭の風景を和紙に映し出す、ユニークで興味深いインスタレーションだ。

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京都文化博物館1階での展示風景 Photo: Takuya Oshima

京都文化博物館別館1階では、ラファエル・ダラポルタによる 「ショーヴェ洞窟」が展示されていた。フランスのショーヴェ洞窟で見つかった約36,000年前の世界最古のアートと言われる壁画が描かれた洞窟内部を360°撮影した作品だ。ショーヴェ洞窟はユネスコの世界遺産に登録されているが、一般公開はしていない。ダラポルタはショーヴェ洞窟保存協会による初のコンペで選ばれ、アーティストとしてはじめて洞窟に入ることを許された。4mx12mの大規模な4Kの超高画質モニターによる映像インスタレーションで再現される洞窟内部は荘厳な雰囲気だ。

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