ラング

PEOPLEText: Noriyuki Abe

ロンドンを拠点に活動するアーティスト、ラングが、東京のカームアンドパンクギャラリー にて、日本では6年ぶりとなる個展「ナイト・ピッグ・レイズ・エッグス」(10月14日〜10月30日)を開催する。今回の個展で東京を訪れる彼に話を聞くことができた。作品同様、チャーミングでユニークなラングの性格が見えてくるはずだ。

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Lung © Lung

始めに自己紹介をお願いします。

こんにちはラングです。会えて嬉しいよ。(握手の絵文字)ふらふらしていたらごめん。二日酔いなんだ。昨日かなり呑んだからね、まいったよ。大音量で流れているニコラス・シュシェパニャクの「プリーズ・ストップ・ラビング・ミー」が僕の神経を高めているみたいだから、その間にインタビューを終えるとしよう。

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“Wall with Shits” © Lung

過去の印象的だったプロジェクト、これからのプロジェクトや展覧会について教えてください。

最近のいくつかのプロジェクトは彫刻作品を含んだものだった。スタジオが大規模な作品を作るのに適していたことが主な理由なんだ。(巻き尺の絵文字)(絵文字を使うのはここまでにするよ)

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“Night Pig Book” © Lung

イギリスの巡回展では、そこら中におかしな「ウォール・ウィズ・シッツ」(壁にうんち)を作ったよ。もう一つはニューヨークでの展覧会に準備していたのだけど、残念なことにそのギャラリーが展覧会の2か月前にクローズして開催できなかった。東京のカームアンドパンクギャラリーで開催予定の「ナイト・ピッグ・レイズ・エッグス」のために、その時の作品を日本でつくる小さな本したんだ。本を作ったのはただそれらを形にして終わらせるため。そうでもしなければ倉庫に詰め込まれるだけだし、印刷してしまえば、家に帰って全部燃やしてしまってもいい。待ちきれないよ。2月から新しいスタジオを使ってるんだけど、すごく絵を描くのに良い環境で、5、6か月間はずっと制作し続けていたよ。これらの作品も東京の展覧会で別の本として出版するんだ。昨年は他にもたくさんの面白いことがあり、テレビ番組の監督や映画の曲づくりなど多くを学んだんだ。

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© Lung

ペイント、彫刻、動画などいくつか違った種類の作品を手掛けているようですが、どれも同じような印象を受けます。作品をどうやって発展させていますか?それらは全て頭の中で起こっているのですか、それとも事前のリサーチがあっての事ですか?

全てに共通するイメージは、一種の呪文のような発想のプロセスからきていると思う。そのアイディアを生かすためにどの手法がベストかを考えるんだ。作品は一つ一つ別に感じるかも知れないけど、僕にとっては全てが同じだと言える。僕がつくるテレビ番組の台本には絵の作品タイトルがいくつも入っているし、僕の作ったサウンドトラックには、彫刻と同じ感覚が注ぎ込まれ、それぞれにテーマがあるけど、どれも同じ一つの作品なんだ。音の制作を手掛けるときは、それを800%広げ、絵を描きながら一日中聞く。作品全てを、このぞっとするような手で手掛けているんだ。これは違う人の作品じゃないかと多くの人に言われたけど、ちゃんと繋がっていると確信している。そうでなければちょっとした精神異常だよね。

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