「トーキョー・ナイト・クルージング」展

HAPPENINGText: CAVAI

8月20日から代官山の、ギャラリー・スピーク・フォーで開催された「TOKYO NIGHT CURUSING!!」。「CURUSING」とは「CURATION」と「CRUISING」を掛け合わせて作られた造語だそうだが、その名の通り、YENのキュレーションのもと集まったのは、東京を中心に夜の街を “クルージング” する、いずれも名うての12名のグラフィティアーティスト達である。

グラフィティの取り締まりや除去作業が強化される東京において、最前線で活動を続けるグラフィティアーティスト達のカンバス作品を、ギャラリーでゆっくりと鑑賞できる非常に貴重な展示となった。

複数のスタイルを自在に操り、ハードコアな活動で知られるZYSの作品。黒く塗りつぶされたカンバスの上に、街の中でも独特の存在感を放つ美しいラインで短剣を描いた。よく見ると、カンバスを縁どるように同色の黒で細かくタギングされている。

街中至る所に貼られた、あまりにも膨大なステッカーから、インターネット上の掲示板で謎の新興宗教の布教活動か?などと噂までされるekysは、白いカンバスの上に「HELLOステッカー」と自らのタギングを描いた。その横には反転して描かれた「syke」なる作品が。

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